<プロボクシング:ダイヤモンドグローブ>◇11日◇東京・後楽園ホール
東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者永田大士(35=三迫)が2冠を死守した。東洋太平洋同級9位、WBOアジア・パシフィック同級11位の星大翔(26=DANGAN)との2度目防衛戦に臨み、8回0分36秒、TKO勝ちを収めた。1回に右フックを浴びてダウンを許したものの、2回以降はガードを固め、接近戦からの左ストレート、右ボディーで反撃。しつこい連打で攻め続け、8回にはラッシュでレフェリーストップに追い詰めた。
初回ダウンからの逆転勝利に「ヒヤヒヤさせてすみません。激戦になってしまった。本当に星選手を警戒していて良かった」と安堵(あんど)の表情。試合後、21年1月に結婚した夫人との間に誕生(昨年7月)した長男をリングに上げ、集まった300人以上の応援団とともにV2防衛成功を分かち合った。
昨年2月、井上尚弥のいとこ浩樹(大橋)との統一戦を判定で制してアジア2冠王者となると、同6月には韓国でWBOアジア・パシフィック同級王座の初防衛に成功。その後、右手のTFCC(三角線維南国複合体)損傷の治療のために試合間隔を空けて完治させて臨んだリングだった。永田は「三迫ジムを信頼しているし、三迫ジムだから強くなれる。(加藤健太)トレーナーの指示が良くて、環境におかげで勝てた。もっと練習します」と決意を新たにした。
所属ジムの三迫貴志会長は「次戦はじっくり相談して考えたい。昨年は韓国でも勝利したし、けがからの復帰戦で強い挑戦者にも勝てた。海外を含めて考えたい」との見通しを明かした。現在、世界ランクでもWBO世界同級15位に入る永田は「日本ではなく、海外に飛び出していきたい」との気持ちを口にしていた。【藤中栄二】