プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が4連続KO勝利で区切りのプロデビュー30連勝を狙う。24日、東京・有明アリーナで28戦全勝の同級6位ダビド・クエジャル(23=メキシコ)との3度目防衛戦を控え、13日に相模原市のM・Tジムで練習を公開。シャドーボクシング、サンドバッグ打ちを各1ラウンドずつ公開。中谷は「また新しい中谷潤人をみせられるかなと思い、調整してきた良いパフォーマンスみせたい」と意気込んだ。
クエジャル戦に向けて製作されたTシャツを着用してトレーニング。通算戦績は29勝(22KO)無敗だが、既に「30-0」と勝利を記した“予告Tシャツ”だった。日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」などのテレビ番組のロゴやイラストで知られるデザイナーの安居院一展氏によって描かれた中谷の姿が印象的で、中谷自らも「目の中も30-0となっていて。気に入っています」と笑顔。
区切り勝利に向け、中谷は「あっという間の30戦目でした。1試合1試合、丁寧に全力で戦ってきた数字だと思う。そこらへんを自信を持って。30戦目も良い結果、良い内容で終わらせたいと思う」と口にした。
昨年のバンタム級転向から3連続KO勝利中。昨秋には愛称を「愛の拳士」から「ビッグバン」に変更して迎える25年初戦だ。中谷は「ビッグバンという愛称を連想させるようなシーンをお見せしたい。練習でしっかり濃縮させてきた。あとは試合で爆発させるだけ」と気合十分だ。
無敗挑戦者となるクエジャルの身長が174センチと言われており、173センチの中谷よりも少し大きいサイズ。中谷は「数字通りながら過去で1番で大きい相手。高めのポイントでパンチを出す練習してきた。それを試合でお見せできたら。当たる面積は大きくなるのでやりやすくなってくる」と対策も立てている。
現在、バンタム級はWBA王者が堤聖也(角海老宝石)、IBF王者が西田凌佑(六島)、WBO王者が武居由樹(大橋)と日本人王者が独占。25年はバンタム級でも日本人対決の統一戦が行われる可能性が高い。中谷は「この階級で統一戦をしたいので、そのためにもしっかり24日も良い勝ち方をしたい。3人(の王者)いるので誰とでもやれれば」と気を引き締めた。
今月7日まで約1カ月間、米ロサンゼルス合宿を行い、15歳の時から師事するルディ・エルナンデス・トレーナーのもとで実戦中心のメニューを消化した。契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社の音頭で、米メディア向けの公開練習も実施。1階級上となる4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)との日本人対決に関する質問を多く受けたという。
国内外からの大きな期待を向けに秘め、中谷は「もちろん内容にもこだわっている部分でもある。KOの場面をお見せしたい。まず24日にクエジェル選手に勝つことに集中している」と静かに燃えていた。