プロボクシング元WBA、WBC世界ミニマム級王者で大橋ジムの大橋秀行会長が8日、還暦となる60歳の誕生日を迎えた。同日、横浜市のジムで東京運動記者クラブ・ボクシング分科会有志の要請を受け、報道陣の取材に対応。ジムのトレーナー陣から贈られた特製の赤い還暦ベルト、ちゃんちゃんこ、頭巾を着用して写真撮影にも応じた。
大橋会長は「すごく子供の時、お祖母ちゃんのちゃんちゃんこの姿をみて、すごく年寄りだなと思ったけれど、自分がそうなってしまったんだなと思う」と苦笑いを浮かべた。前日7日、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)から贈られたロレックス製の高級腕時計も左手首に輝いていた。
選手として9年、会長として31年とプロボクシング界に携わってきたことを振り返り「40年ですか。50年で一流と言われるので、まだまだだと思っている。やりたいことはたくさんある。こんなに楽しい仕事はない。子供の時、このボクサーとこのボクサーが戦ったら楽しいのになあ、と考えていた。自分の選手生活を終えたら、今、本当にマッチメークしている。井上尚弥対誰々とか。面白いです」と強調した。
還暦を迎えた2025年も井上のマッチーメークをはじめ、WBO世界バンタム級王者武居由樹(28)、IBF世界スーパーフェザー級3位力石政法(30)、WBA世界スーパーライト級1位平岡アンディ(28=すべて大橋)をはじめ、WBO世界ウエルター級2位佐々木尽(23=八王子中屋)ら他選手の世界戦興行も5、6月に予定しているという。同会長は「直近では井上の防衛戦。井上は今年4試合になる。すごい試合が連発になる。また武居、力石の世界戦、平岡、佐々木選手らの世界戦の実現に力を入れている。還暦の年になって、1番の大仕事になっているかなと思う。アラ還になってから1番忙しい? 臨むところですよ」と胸を張った。
米老舗専門誌ザ・リングをはじめ、複数の米メディアで井上が5月4日(日本時間5日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで防衛戦を行うと報道。大橋会長は「近日中に会見がありますね」との見通しを明かした。既に井上も今月から元全米アマ王者のジャフェスリー・ラミド(25=米国)を練習パートナーに呼び、スパーリングを本格化させているという。
さらに9月14日、日本でWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との団体内統一戦、12月にはサウジアラビア・リヤドで試合を行う流れになっている。大橋会長は「ある程度は(米国で)報道されているけれど、大きな動きがある。還暦の今年は忘れられない、1番すごい年になりそうだなと思う。いや来年の方がすごいかな」と笑顔。会長、プロモーターとしての仕事を“加速”させていく意気込みを示した。【藤中栄二】