プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)が29日、所属ジムのある相模原市役所で3度目防衛成功の報告会に臨んだ。集まったファンや市民の前で、2月24日、東京・有明アリーナで無敗挑戦者ダビド・クエジャル(メキシコ)を3回KO勝利を収めたことを自らの口で伝えた。
WBCベルトを持参して登場した中谷は「(プロ)30戦目の節目の試合を無事、KOで勝つことができました。本当にみなさんの熱い応援で勝利できたと思います。ありがとうございます。これから先も1戦1戦大切に戦っていきたい。統一戦だったり、ビッグファイトに向けてこれから一生懸命に頑張っていきたい」と決意を新たにした。
防衛成功の報告会に同席した相模原市の本村賢太郎市長(54)にスポーツや芸術の分野で優れた成績を収めた選手を対象に贈られる「称賛の盾」を手渡された。中谷が目標に掲げる米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ランキング)1位到達に向け、同市長は「PFP1位に向け、あと7階級、8階級上げてないといけないですね。そのためにも31戦、40戦、50戦、60戦と無敵のボクサーであってほしい」と熱い激励を受けた。
現在、ザ・リングのPFP最新ランキングで自己最高の8位にまで上げている中谷は「評価いただけたということですが、まだまだ満足していない。よりビッグファイトをして評価してもらう気持ち」と貪欲な姿勢。PFPでは2位に4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)、10位にWBA、WBC世界フライ級統一王者寺地拳四朗(BMB)と3人がランキング入り。中谷は「日本人がホットなので。より日本のボクシング界を盛り上げていける選手の1人になりたいと思う」と声をはずませた。
クエジェル戦では右耳の鼓膜が破れるというアクシデントに見舞われていたものの「2週間ぐらいで鼓膜も戻って、ジムワークも再開しました」と次戦に向けて練習再開していると明かした。まだスパーリングは開始していないものの、6月に想定される次戦に備えて来週以降に走りこみ合宿などを計画。市民からの質問にも笑顔で応対し「こうやって交流する機会もなかなかないので、パワーをもらいますし、次の試合に向けて励みになる時間を過ごさせてもらいました」とエネルギーを充電していた。【藤中栄二】