【新日本】両国でEVILの挑戦受ける辻陽太が王座戦から会社、海野親子のことまで語り尽くした

王座戦から会社、海野親子のことまで語り尽くした辻陽太

新日本プロレスは4月5日に両国大会「餓狼伝説City of the Wolves presents SAKURA GENESIS 2025」(両国国技館)を開催する。目玉カードがめじろ押しの同大会だが、セミファイナル(第7試合)のIWGP GLOBALヘビー級王座戦でEVILの挑戦を受けるのが王者辻陽太(31)。極悪軍団ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)を率いるEVILをプロレスラーとしては認めているという辻に大一番に臨む心境を聞いた。(聞き手・千葉修宏)

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-辻選手はEVIL選手のことをプロレスラーとしては認めていると話しています

「ダーティーファイトはしてますけど1つ1つの技のキレであったり、受け身の美しさであったりっていうのは、もう誰が見ても認めるところだと思うんですよ。今まではみんなHOTの悪行に対して『ふざけんな』みたいな感じだと思うんですけど、僕はもっとEVILというレスラーにフォーカスした視点で今回は見てるんで。EVILがもし俺が知ってる選手であるのなら、EVILも立派な新日本の生え抜き選手。僕は『新日本世界一主義者』なので、そこに関してはEVILを認めています」

-そのEVIL選手が今度の辻選手との王座戦ではHOTの介入なしで「正々堂々勝負する」と言っています

「本人がマイクで『辻の言葉が届いた、響いたぞ』って言ってくれてるんで。この前(1・4東京ドームで辻が王座戴冠を果たした試合)の(デビッド)フィンレーも正々堂々と勝負してくれましたし。少しずつ団体の中にも僕の言葉が響き始めているのかなと感じますね」

-EVIL選手の言葉を額面通りに受け止めますか

「もちろん受け止めて試合はしますけど、それで(反則で)ニュージャパンカップ(NJC)でやられてるんで。僕もアメフトのQBだったんで、プランB、プランCまではしっかり用意しておいて。彼がちゃんとした戦いをしてくるのであれば、そのままプランAでいきます」

-話は変わりますが、新日本全体を見て思うところはありますか

「ベルトに関して言うと、IWGPヘビーの血筋の『ワールド(IWGP世界ヘビー級王座)』が新日本で1番のベルトでないといけないと思ってるんですよ、僕は。このベルト(IWGP GLOBAL)は要するに2番目のベルトなわけですよね。ただ現状、IWGPワールドっていうのはベテランたちの思い出作りに使われている。だったら俺はこのベルト(GLOBAL)を新日本のこれからのために使っていきたいと思っています。だから新日本のこれからの選手たちにフォーカスを当てていきたいなと思っています」

-ベテランたちの思い出作り…辻選手は会社にも何か言いたいことがあるようですね

「(昨年)IWGP実行委員会が編成されたじゃないですか。じゃあ何が変わったんだと。NJC中にIWGPをやる。去年はくじ引きで(次期防衛戦の)対戦相手を決める。そんなIWGP実行委員会に何の価値があるんだと僕は思うんですよ。そんなのなら、EVILたちがTシャツも作ってますけど、そっち(シン・IWGP実行委員会)の方がまだマシなんじゃないかと」

-本当に不満があるんですね

「新日本のIWGPワールドは最高峰の唯一無二のものです。NJC中にバックステージに来ただけで挑戦が決まるっていう、そんなのおかしいですよね」

-現IWGP世界ヘビー級王者後藤洋央紀選手VS棚橋弘至選手、後藤選手VS永田裕志選手のIWGP戦をどう思われましたか

「正直、棚橋対後藤の試合に関しては素晴らしかったと思います。僕も(GLOBALの)チャンピオンですけど、こういう試合がしたいなと思いました。あれは2人のキャリアがあってこその試合だったと思います。いろいろ文句は言いましたけどIWGPにふさわしい戦いだったなと思います」

-後藤VS永田については

「別に永田さんを批判してるわけじゃないんですよ。レスラーである限り、常にIWGPを狙うっていうのはみんなが見習わなきゃいけない姿勢だと思うので。永田さんが大阪大会の後にバックステージに行ったっていうのはレスラーとしては正しい行為だと思うんです。それを『はいどうぞ』って認めたIWGP実行委員会に問題があると思うんです。誰でもあそこに行けば挑戦できるってなったらNJCの意味なんかないじゃないですか」

-辻選手は「GLOBAL」のベルトを新日本のこれからのために使うとおっしゃいましたが、そういう意味で現在の海野翔太選手についてどう思われますか

「正直言うと、彼がNJCの記者会見で『何が正解か分からない、右も左も分からない、けどやるしかない』みたいな(ことを言って)。そんな状況の選手が決勝まで行ける。みんな気を抜いていたかなと思いました。彼自身は改心してスタイルも一気に変えて、彼自身の飛躍もあったと思うんですけど。そんな改心一つで、そこまでの結果を残させた僕らの責任もあると思っています」

-あの程度の変化で海野選手に活躍を許していてはダメだと

「リングではうそをつけないと思うので、彼は本当に変わってきたんだと思います。ただ僕から言わせると、それをする前にまず親に(自分の試合を)裁かれるというのはどうかと。親離れしなきゃいけないと思います。別にレッドシューズさん(海野の父であるレッドシューズ海野レフェリー)がひいきしてるとか、そんなことはないと思います。レフェリングを見ても公平ですし。ただ僕らは命を懸けて戦ってるので、公平だとしても親が裁くって、やっぱり違和感を感じるんです。だから本人がその違和感をまず消さなきゃいけないと思うんですよ」

-海野選手がそれを会社に言わないといけないということですか

「僕だったら(NJC決勝の)試合前に『おやじ、今回の試合は少し下がっててくれ。マーティー浅見が裁いてくれ』という風に言ったと思いますけどね」

-他のスポーツでも、片方のチームに関係する人が審判を務める例はあまり聞いたことがありません

「ないですよね。しかも身内ですから。(サッカーの)W杯だったら(審判とチームの)国が一緒でもダメって言われちゃうんですから。もったいないですよね、いくら本人が変わろうとしても。忘れてほしくないのはEVILと一緒で僕は海野にも期待してるし、海野は僕の前に立たなきゃいけない人間だと思ってるんで。実際すごくいいレスラーですし。彼が本当の意味で独り立ちしたら、もしかしたら僕には手がつけられない選手になるかもしれない。その時はその時で、新日本はもっと伸びるだろうし。それを個人的に楽しみにしてます」

-期待してるからこその厳しい言葉なんですね

「今回のNJCの試合内容とか結果で、本人が満足していないことを望みます。満足したらもうそこまでだと思うんで。それは僕にも同じことが言えますけど。いくら(相手側の)反則があったとはいえ、結果としては1回戦負けなんで」

-そのあたりも踏まえて4・5のタイトルマッチでEVILにやり返すと

「そうですね。リベンジを果たして、もちろんプランB、Cもちゃんとしっかり用意して、前回と同じ戦法にはまらないように願いたいし、したいですね」