【ボクシング】アマ9冠・堤麗斗「将来性をみて欲しい」5・2米NYプロデビューに向け渡米

渡米したアマ9冠ボクサー堤麗斗

ボクシング21年世界ユース優勝などアマチュア9冠の実績を持つ堤麗斗(れいと、22=志成)が17日、渡米した。

5月2日(日本時間3日)、米ニューヨーク・タイムズスクエアで控えるレベール・ウィッティントン(米国)とのスーパーフェザー級6回戦が決まったことを受け、米ラスベガスで最終調整する。現地ではキューバ人名伯楽のイスマエル・サラス・トレーナーのもとでスパーリングを含めた実戦練習を積み、試合1週間前にはニューヨークに移動し、初陣に備える予定だ。

先月下旬のプロテスト合格後、興行主催者側となるサウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤドシーズン」からオファーを受けたという堤は「ニューヨークに行くのも初めて。イメージはわかないが、なかなかない舞台。良い景色が見られると思うので楽しんでやりたい」と意気込みを示した。勝てばサウジからの契約の話も浮上しそうだが「そういうことを意識すると空回りする。自分のボクシングをやるかを意識したい」と平常心を貫いた。

もともと「世界」を意識している期待のホープ。当初は5月11日、東京・大田区総合体育館で開催されるWBA世界スーパーフライ級タイトル戦(井岡一翔-フェルナンド・マルティネス戦)のアンダーカードでのデビューが予定されていた。堤は「調整期間的にそこまで問題はない。急展開でビックリしたが、このチャンスをつかみたい。1個1個クリアして、1個1個成長したい。なかなかない機会。海外での最終調整なども含めて楽しんでいきたい。自分のボクシングができれば」と前向きな姿勢を貫いた。同門の大先輩となる井岡からも「今後の未来のため、最高の舞台が整ったから頑張ってこい」と激励されたという。

堤が出場する興行はWBO世界スーパーライト級スーパー王者テオフィモ・ロペス(27=米国)が同級暫定王者アーノルド・バルボザJr.(33=米国)と統一戦、出場停止処分明けとなる元WBC世界ライト級暫定王者で現WBA世界ウエルター級3位のライアン・ガルシア(26=米国)が、同級2位で元WBA世界スーパーライト級暫定王者のローリー・ロメロ(29=米国)との同級12回戦、元4団体統一ライト級王者で現WBC世界ウエルター級1位のデビン・ヘイニー(26=米国)がWBC世界スーパーライト級8位ホセ・カルロス・ラミレス(32=米国)とのウエルター級12回戦が組まれる大きなイベントとなる。

もともと「世界」を意識してプロに転向した堤は「海外トップで評価されるすごい選手ばかりの興行。試合を生で見てもらえる貴重な機会。理想は倒すことで、将来性を見て欲しいし、そういう内容で勝ちたい」と抱負を口にした。デビュー戦の相手ウィッティントンは戦績1勝2敗1分けのスイッチボクサー。「全然、弱くない選手」と警戒することも忘れなかった。【藤中栄二】