プロボクシング前IBF世界ミニマム級王者で現同級4位の重岡銀次朗(25=ワタナベ)が王座返り咲きへ、強い覚悟を示した。5月24日、インテックス大阪で同級王者ペドロ・タドゥラン(28=フィリピン)に挑戦する。昨年7月、9回TKO負けして以来のダイレクトリマッチに向け、23日には東京・五反田のワタナベジムで練習を公開。シャドーボクシングや、2回のスパーリングを披露し「人生最大の壁。それを乗り越えないといけない。リベンジを果たしたい」と気持ちを引き締めた。
3度目の防衛戦だったタドュラン戦途中に右目眼窩(がんか)底骨折し、8月には手術。同月中旬には少しずつジムワークを始めたという。この試合動画を見たのは約1カ月前だったという重岡は「見ることに抵抗はあったが、近くなったら見ようと思っていた。より練習の気持ちを上げられるし、ヒントもある」と強調。自らのアマチュア時代の構えも思い出しながら「僕のボクシンを取り戻せた実感があって、すごく調子がいい」と手応え十分の笑みを浮かべた。
3月30日、前WBC世界同級王者の兄優大(28=ワタナベ)が同級王者メルビン・ジェルサレム(フィリピン)との再戦で敗れた。重岡は「まだ兄弟2人で上に上がっていきたい。流れは良くないので次は僕が勝って良い流れをつくって上がっていきたい。いつも兄ちゃんの背中を追いかけていたので、次は自分が先に王者になる」と、重岡兄弟復活ののろしを上げるリベンジ成功を狙う。
近日中にタドゥラン対策のため、サウスポーのフィリピン人パートナーを呼び、最終調整に入るという。所属ジムの渡辺均会長は「ケガもあったので普通は再起戦を挟むが(興行主の3150×LUSHBOMU)亀田興毅ファウンターにダイレクトリマッチを組んでもらった。本人も悔しい思いを胸にやっている」と大きな期待を寄せた。亀田氏も「今、ミニマム級は強い王者ばかり。(タドゥランは)強い王者だが、期待を込めて勝ってほしい」とエールを送っていた。