中国のプロキックボクシング大会SPACE ONEが日本に初上陸し、BOM(ザ・バトル・オブ・ムエタイ)と手を組んだ「SPACE ONE×BOM」が5月11日に東京・アリーナ立川立飛で開催される。同大会に出場するラジャダムナンスタジアム認定3階級制覇王者吉成名高(24=エイワスポーツジム)は、昨年12月のシュートボクシング「グラウンドゼロ」、3月のONE日本大会に続き、再びオープンフィンガーグローブ(OFG)での試合に臨む。主催者から届いたインタビューを一部抜粋で紹介する。
-前回3月のONEでは、元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者ラック・エラワンに3回KO勝ちし、強烈なインパクトを残しました
「ONE初参戦ですごくいいデビュー戦を飾ることができてすごくうれしかったし、長い期間をかけて練習をしてきたのでホッとした気持ちもありました」
-今回もOFGでの試合になりますが、ONE本戦出場アピールの意味もありますか
「そうですね。自分の中ではやっぱりONEのベルトが欲しく、今はそこに照準を向けているところなので、今回もOFGでやらせてもらえるのはすごく自分にとっていい経験になります。もちろん試合なので、油断は全くしてないですし、ラック選手とやった時以上の気持ちで練習しているので、試合ではすごくいいものを見せて、いいアピールをしたいと思います」
-昨年12月のシュートボクシングでの試合がOFG着用初戦となりましたが、その時と比べても今はOFGに慣れてきましたか
「OFG初戦までの試合期間がその前の試合から3週間ぐらいしか空いてなかったので、あの時はちょっとバタバタしたところはあったんですけど、今回の試合までの練習期間もずっとOFGで練習してきて、逆にミット打ちをやる時はOFGの方がしっくり来るぐらいになってきたので、だいぶアジャストしてきた感じがしますね」
-OFGをはめた練習で新しい発見はありますか
「OFGだと、相手の手首をつかんだりすることもできるので、そこから相手の攻撃を防いだり、自分の攻撃をつなげたりと試しています。前回のONEでも一度試そうとしたら、その時はうまくできなくて攻撃をもらいかけてしまったシーンがありました。今はいろいろと自分の中で試行錯誤してるところはありますが、組み際ではやっぱり使えるシーンがあり、相手の手首をつかんで合気道みたいに手首をひねる技も使える技なので、そういったところを含めていろいろ試していきたいと思います」
-次の相手、チョークディー・ペッセーントーン選手に関してはどういう情報がありますか
「田舎のジムでトレーニングしていて、試合になるとバンコクに来てラジャやTrue4uといったリングで試合をしていると聞きました。チョークディーという名前は『前に来る』『ファイトがいい』という意味なので、名前通りどんどん来る選手だと思います。ラジャダムナンのランキングには入っていませんが、僕と今までに戦った選手とやって勝った試合もあれば負けた試合もありました。ランクでいうとラック選手よりは1枚、2枚下の選手なのかなと思うんですけど、実力で言ったら決して弱い選手ではなく、タイでしっかり実績のある選手です」
-名高選手は36連勝中と勢いがある中、相手は対戦を受けるということはかなり自信があるということですよね
「そうですね。OFGならやりたいという話を聞いたので、俺なら当てられると一発を狙ってくるんじゃないかなと。自分はそんな一筋縄ではいかないよ、というところをラジャダムナン王者として見せたいですね。あっ、もうチャンピオンじゃないんだ! あははは…」
-まさか自分で突っ込むとは思いませんでした(笑い)。3月のONE日本大会に出場したことで、チャンピオンはタイトルを返上しなければならないとの決まりがあり、強制的に返上扱いになったそうですね
「でも、今でも気持ちはラジャダムナンのチャンピオンのつもりです! 試合をすれば僕の強さが分かると思うので、誰が相手でも、しっかり体と気持ちを作ってやるだけだと思います」-名高選手が強すぎて対戦選びが難航しています。そういう状況についてはご自身でどう思いますか
「日本に来てアウエーーの状況で僕とやりたい選手は少なくなってきたのかなと思いますが、タイのリングやONEの舞台になると僕とやりたい選手は多分多そうな気はします」
-ちなみに今大会でメインに登場する城戸康裕選手が名高選手の後に自分の試合をすると「僕の動きがスローモーションに見えるじゃないかと心配なので、ちょっとやめてほしい」とおっしゃってました(笑い)
「そんなことないですよ! 城戸選手には城戸選手のスタイルがあるし、城戸選手にしか見せられない技術や技のタイミングがあります。スピードの面では軽量級が速いのは当然ですが、僕もしっかり勝って城戸選手につなげたいです。自分がジュニア時代からずっと見てきた偉大な選手の一人なので、そういう選手と一緒の大会で試合ができるというのはすごく光栄です。今回ONEの試合に続いて、またOFGの試合をやらせてもらうことになったんですけど、ラック選手の試合の時以上のパフォーマンスを見せて、また皆さんに楽しんでいただけるような試合をして、必ず勝ちます!」
▼オープンフィンガーグローブ(OFG)ムエタイルール・スーパーフライ級(-52.16キロ)3分3回
吉成名高(エイワスポーツジム) VS チョークディー・ペッセーントーン(タイ)