【センダイガールズ】里村明衣子がアジャコングとの戦いで現役に幕「これからも人生ささげる」

里村明衣子(2025年1月3日撮影)

<センダイガールズプロレスリング:後楽園大会>◇29日◇東京・後楽園ホール

“女子プロレス界の横綱”里村明衣子(45)の引退試合が行われ、里村&愛海が、橋本千紘&アジャコングと対戦した。

終盤、アジャが一斗缶を手に持つと和田京平レフェリーがこれを制するしぐさをみせた。だがアジャが「最後なんだから使わせろ!」と絶叫。和田レフェリーも「それならどうぞ」とばかりに身を引き、一斗缶が里村の頭に振り下ろされた。さらにアジャはつぶれた一斗缶の上に里村を垂直落下式ブレーンバスターでたたきつけた。

だが、続くアジャの裏拳をオーバーヘッドキックで阻止した里村は、すかさずアジャの顔面に右ハイキック。里村は直後に裏拳を被弾して両者ダウンとなった。先に立ち上がったアジャが橋本を呼んで里村を押さえつけさせ、裏拳を狙うも誤爆。さらに連続の裏拳は里村が腕でブロックした。

ここで愛海がリングインし、アジャに突撃。このすきに橋本をリング下に排除した里村は、強烈なスコーピオ・ライジングをアジャの脳天に見舞って22分55秒、有終の美を飾った。

その後、アジャが「俺の最後のわがままを来てくれないかな? 5分でいい、里村明衣子とアジャコングが組んで、試合させてくれよ」と懇願し、今度は里村&アジャと、橋本千紘&岩田美香&彩羽匠&暁千華&YUNAらが対戦。途中、シン・里村明衣子が現れる場面もあったが、最後はアジャが橋本をはがいじめにして「里村、俺ごとこい!」と叫んだところに里村が2人まとめてスコーピオ・ライジング。だがここで時間切れとなって追加試合は引き分けに終わった。

引退セレモニーでは、カイリ・セイン、イヨ・スカイ、ASUKA、棚橋弘至、中邑真輔、デビル雅美がビデオメッセージを送り、里村の両親、元GAEA勢ら、ブル中野、北斗晶、ライオネス飛鳥、長与千種が花束などを持ってリング上で里村のこれまでの選手生活をねぎらった。

そして最後は新崎人生が登場。涙を流しながら里村と握手をかわした。里村は最後に「今日は私がデビュー時からお世話になった大先輩と、そして育ててくださった先輩方、同期、そして後輩、みなさんに、こうして出場していただいて、そしてみなさんにこうやって盛大に応援していただいて、本当に幸せだったんだなと思います。

私がデビューして30年間まったく思いが変わらないのは、プロレスって素晴らしいって、プロレスの世界って素晴らしいなって、ずーっと思ってきました。自分がデビューした頃は先輩方の輝いた姿を見て、自分もスターになりたい、自分がけん引して、この業界を引っ張っていくんだと決めて頑張ってきました。

10年目にして団体は解散しましたが、またセンダイガールズという道を作ってくださった新崎人生さんに導かれて仙女をこうして引っ張っていく立場になり、そこから20年。うまくいかない時もありましたが、それでもプロレスって素晴らしいなって思いながら、もっともっといい世界にしてやる、みんなが誇れる世界にしてやるって、ずっと思ってやってきました。

自分自身、夢以上のものをいただきました。本当に人に恵まれました。でも、かなわなかったこともあります。レスラーとしてかなわなかったことは、次のステージに行った時に、必ず実現してみせます。私はこれからもプロレス界に人生をささげていきます。きょうからプロレスラーではなくなりますが、もっともっと、みなさんと夢を見ていきたいです。

センダイガールズ、これから引っ張っていくのは実は後輩じゃなくて、自分自身がもっと頑張らなきゃいけないんだなって思っているので、明日からまたプロレスに人生かける里村でいますので、これからもよろしくお願いします。本当に30年間、皆さま応援ありがとうございました」とあいさつ。10カウントゴングが鳴らされ、「赤コーナー、新潟県出身、157センチ、70キロ、女子プロレス界の横綱、里村明衣子!」とコールされると、投げ込まれた赤い紙テープでリングが埋め尽くされた。