プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)が、万全のウイルス対策で因縁のリマッチに臨む。前WBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(36=志成)との仕切り直しの再戦(11日、東京・大田区総合体育館)を控えた7日、東京・目黒区の志成ジムで練習を公開。「前回、試合ができずにずいぶんファンを待たせたが、今の私の体調は100%」と最高の仕上がりを強調した。
マルティネスは昨年7月に当時、IBF王者としてWBA王者の井岡との統一戦に臨み、3-0の判定勝利を収めて王座を統一。その後、指名試合を拒否してIBF王座を返上し、昨年大みそかにWBA王者として井岡との再戦が決まったが、来日後にインフルエンザに感染して試合前日に中止が発表された。
この教訓から今回はウイルス対策に細心の注意を払っているという。「宿舎ではアルコールやジェルを使って感染予防している。練習のための宿舎とジムの往復以外は外出していない」と明かした。来日時の空港を含めて外ではマスクを着用。この日の公開練習では集まったメディアにもジムからマスクが配布された。
井岡との再戦以外の可能性もあったが「ここ(日本)が最も重要だと思っていた。だから私はここにいる」と、中止になった井岡との仕切り直しの再戦を最優先させた。昨年7月の試合の夜には宿舎で彫師を呼んで首に「家族」と漢字でタトゥーを入れた。「日本で勝った記念にしたかった。家族は私にとって一番大事だから」と、日本への思い入れも強い。
「パワフルで経験豊かで、グレートなチャンピオン」と、井岡の実力に十分に敬意を払った上で、リマッチについて「初戦と同じレベルの高い試合になる。インテリジェンス、クレバーさが勝負を分けるだろう」と予想した。【首藤正徳】