井上尚弥VS中谷潤人の代理戦争!? 中谷所属ジム瀬筒陸斗が井上後輩KO「潤人先輩にバトン」

勝利者インタビューを受ける日本ユース・ライトフライ級新王者の瀬筒陸斗

<プロボクシング:フェニックスバトル135大会>◇13日◇東京・後楽園ホール◇日刊スポーツ新聞社後援

日本ユース・ライトフライ級王座決定戦で、瀬筒陸斗(20=M・T)が新王者となった。同王座を懸けて佐伯侑馬(22=大橋)と拳を交え、8回1分52秒、KO勝利。一進一退の攻防から3回に左ストレートでダウンを先制。5回には強烈な左ボディーストレートを浴びて動きを止められたが、最終8回にカウンター気味の左ストレートで2度のダウンを奪って仕留めた。

8回に猛攻を仕掛けて勝負を決めた瀬筒は「佐伯選手はめちゃめちゃパンチがあったし最終ラウンドが勝負だと思っていた。(ポイントを)取られていつと思っていたので、倒されてもいいやと思っていきました」と振り返った。

勝負を決めた左カウンターはアマチュア時代からの得意パンチ。瀬筒は「プロになって村野(健)会長やトレーナーの助言も得てパンチの角度などを調整していた。今まで以上のパンチの感触があった」と手応えを示した。

今年3月、ボクシング年間表彰式で、大橋ジム所属の4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32)が、M・Tジム所属のWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27)に向け「1年後、東京ドームでボクシング界を盛り上げましょう」と呼びかけ約束の握手を交わした。そして1カ月半後、中谷の後輩となる瀬筒が井上の後輩となる佐伯とユース王座を争う巡り合わせとなった。

瀬筒は「最初は気にしないでいましたが、試合に近づくにつれ(M・TジムVS大橋ジムの機運が)盛り上がってくれた。会う人会う人に『相手は大橋ジムだね』と言われていた」と苦笑。試合前日には米ロサンゼルス合宿中の中谷からも「ベルトと持ってこい。悔いなくやれ」と激励メッセージが届いていたという。代理戦争!?に勝利した形となった瀬筒は「潤人先輩にバトンをつなげられた」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。