【ボクシング】武居由樹「めちゃくちゃ最高に良い」K-1王者時代通じ初の「横浜マッチ」に気合

練習を公開したWBO世界バンタム級王者の武居(撮影・野上伸悟)

プロボクシングWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)が「横浜初マッチ」に気合のボルテージを上げた。28日、横浜のBUNTAIで同級8位ユッタポン・トンデイ(31=タイ)との2度目防衛戦を控え、14日には横浜市の所属ジムで練習を公開。昨年9月の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(志成)を判定で下して初防衛に成功して以来、約8カ月ぶりのリングに向け、シャドーボクシングや指導を受ける元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(42)とのミット打ちを披露した。

1月24日にユッタポン戦が決まっていたが、24年12月上旬、右肩に激痛が走った。全治4週間という右肩関節唇損傷で試合中止が決定。今回は仕切り直しのV2戦となる。武居は「コンディションはめちゃくちゃ最高に良い。ケガの方も完璧に治りました」と強調。世界戦では初のメインイベンターを務めるだけに「12月の試合を延期にしてしまい、ユッタポン選手をはじめ、いろいろな方に迷惑をかけてしまった。本当に結構、辛い時期もあったのですけど、しっかりと切り替え、メインらしくバチッと勝ちたい」と意気込みを示した。

K-1時代、スーパーバンタム級王者として君臨した武居はビッグ会場での経験も豊富。さいたまスーパーアリーナ、両国国技館、をはじめ、大阪、名古屋でも試合を経験しているが、意外にも横浜での試合経験はない。所属ジムの所在地でもあるだけに「横浜で試合させてもらえるので、横浜も方もたくさん応援に来ていただけると思うし、自分がこの横浜を盛り上げるつもりで、BUNTAIで頑張りたい」と気合を入れ直した。

4月からは右肩の不安も消え、全力で右拳も打てるようになり「自分的には早く試合がしたいとモチベーションも高い」と意欲満々。世界戦は2戦連続判定決着が続いていることもあり「周りの空気感的にもKOで勝たないといけないとすごく感じているので。メインになったし、しっかり勝ちたい。プレッシャーは特にない」と3戦ぶりのKO勝利をテーマに掲げた。

挑戦者となるユッタポンはWBAアジア王座(日本未公認)を獲得し、23年2月にはWBAランキング入りしていた。アマ経験豊富で国際大会優勝経験だけでなく、五輪連覇の前WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)にも勝利した経験がある。八重樫トレーナーは「アマ経験があってうまさもある。見えないところで高い技術をみせてくると思う。やりずらさもあると思う」と警戒心を強める。

身長では160センチのユッタポンに対し、武居は170センチと10センチの差がある。体格的なアドバンテージもあるだけに、武居は「自分の得意な遠い距離で戦っていけたら。そのタイミングで遠い距離で倒せたらと思う」と倒すイメージを膨らませた。また右肩負傷時には左拳に磨きをかけてきたこともあり「左ストレートが良くなった気がします、感覚的に。左はたくさん練習してきたので左で倒したいけれど、復活したという意味で右でも倒したい」とも口にした。

所属ジムの大橋秀行会長(60)は「ケガの方も100%治って最高の状態になっている。本人もいろいろな意味でたまっていると思うので爆発してくれる」と大きな期待を寄せていた。