全裸で計量クリアの那須川天心が減量苦を否定「エネルギーは残ったまま、まだ全然落とせる」

体内の息を吐き出すようにして体重測定する那須川(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBC世界バンタム級1位那須川天心(26=帝拳)が自身初となるパンツを脱ぐ全裸計量でクリアした。

8日、東京・有明コロシアムでWBA世界同級6位ビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)との同級10回戦を控える。7日に都内で前日計量に臨み、リミット(53・5キロ)でパスしたサンティリャンに対し、53・4キロでクリア。数グラムの誤差ながら転向7戦目の計量でハラハラさせた。統一戦で激突するWBC同級王者中谷潤人(27=M・T)とIBF同級王者西田凌佑(28=六島)は一発クリアした。

   ◇   ◇   ◇

体重計に乗った那須川は息をのんだ。予備計量で200グラム少なく「ギリギリで」とリミットを狙って200グラム分の飲料水を口にしたが、数グラムという超過に。首から下げたお守りを外し、深呼吸し体重計に乗ってもオーバー。最後はパンツを脱ぎ、タオルで隠されながら全裸で事なきを得た。

格闘家時代も含め、自身初の全裸での計量クリアだった。那須川は「残り『・5』であいまいで。お守りを外しても『・75』となって無理だったので脱がせていただきました」と苦笑。転向から2年2カ月、7戦目で起こったハプニングにもリラックスした表情。「公共の場に僕のスッポンをさらさず済みました。全然、恥ずかしくない。いつか全国の前でさらしてやろうというぐらいの気持ち」と笑ってみせた。

昨年10月のWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦以来となる同級リミットの減量にも「めちゃくちゃ順調でした。エネルギーは残ったまま、まだ全然落とせる」と減量苦は否定した。同じく全裸で計量パスしたサンティリャンと14秒間のフェースオフで火花を散らし「目線を合わずぞ、みたいにやってきた。こっちも当たり前だと、一切目線をそらさずに向き合った」と気合を入れ直した。

この世界ランカー対決が世界挑戦に向けた最後のテストマッチだ。那須川は「自分の中の最大限を出して『次(世界に)行けるんじゃないか』という試合をするので注目して」。ハプニングもクリアし、高いテンションで世界前哨戦のリングに立つ。【藤中栄二】