<プロボクシング:バンタム級10回戦>◇8日◇東京・有明コロシアム
無敗の格闘家でWBA世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦をクリアした。WBA世界同級6位ビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)とのノンタイトル戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。23年4月のボクシング転向から7戦目。世界ランカー対決を制し、今年11月に首都圏で控える世界初挑戦に向けて大きく前進した。以下、試合後会見での一問一答。
-試合を終えての率直な感想は
「10ラウンドやって、相手がすごいやりづらかったなっていうのもあるし、自分の理想としていたものが、なかなか出なかったなというところもあり。なかなかうまくいかないなというのが感想ではあります」
-初めてのサウスポーとの対戦で、どういったところを理想としていたのか
「もっといろんな幅を見せられたかなと思うし、やることはたくさんあるかなというのはありますね」
-10ラウンドに決めに行くという気持ちは?
「まあ、そこはありましたけど、そうなる前に決めたいというのがありますよね。普通の7戦目だったら満足、良かったなってなると思うんですけど、強いチャンピオンはたくさんいますから。そういう選手と戦っていかないといけないんで。ここでそういう勝ち方っていうのは、もっと見つめ直していかないと」
-今後に向けて
「もうやるしかないんで、しっかりと世界っていうのをもう一度、見つめ直して真摯(しんし)に向き合っていきたいなと思います」
-粟生トレーナーの感想は
粟生トレーナー「まあ倒せるチャンスはたくさんあったのかなと思うんですけど、いなすのがうまい選手、やわらかい選手、そこを捉えられなかったことが、もう少し頑張らないといけないかなと思いましたけど。まあ強いパンチを打つ練習をしていこうかなという感じです」
-詰めきる、倒しきるという課題は気になっている?
「まあ、そこはそうですね。ありますね。あるし、やっぱり倒して勝てるのが理想的なものもありますし。まあ圧倒して勝ったというのはありますけど、もう1個先の景色を見たい。そこをしっかりと狙って練習してきたんですけど。試合でそこ出るじゃないですか。詰めの甘さというか。もうちょっと自分のボクシングを突き詰めていかないといけないというのはありますね」
-プランがうまくいかなかった理由は
「相手がすごいいなしてくるのがうまかったですね。気持ちが強い部分もあったし。そこの部分でもう一歩踏み越えられなかったのはあります」
-どう攻めて詰めていこうと思ったのか
「ボディもだし、上もだし。でもガードが硬いので、その状況判断するのがちょっと遅れた。あと、いろんなことを考えすぎて、小さくなりすぎてるんじゃないかなと思って。カエルパンチしたじゃないですか。ああいうのをやることによってまた幅が広がるのかなと思ったり」
-リング上で世界から一歩下がったという発言があったが、世界には足りないと感じたのか
「足りないっていうか…何だろう? 足りなくはないというか。下がったというのはね、なんで言ったんすかね(笑い)。下がったというか現状維持だなというのは思ってます。でも、もう進んでいくしかないし。那須川天心である以上は求められるのは大きいし。いろんな課題だったり、普通の人だったら時間をかけられるものを、かけられなかったりするじゃないですか。そこをしっかり突き詰めていって、また進んでいかないといけない。ちょっとボクシングに対しての見方を変えないといけないとか。ボクシング2年やって、本当にこんなに好きになるかっていうのもあるし、ボクシングの奥深さにすごい取りつかれているので。だからこそ、きれいにやりすぎっていうのもあるかもしれない。だからもっと見方を変えて、自分が頭を使っていきたい」
-左目尻の傷は
「バッティングですね。2カ所切れちゃったんで。でももう慣れですね。キックの時はなかったんですけど。眉毛にラインが入ってて、こっちもライン入っちゃったんでギザギザになっちゃって。顔グチャグチャなんです(笑い)」
-詰めきる部分で9回、10回はその思いが出ていたが
「あの展開になる前にもっとやらないといけないことがあるなと」
-きれいにやりすぎという言葉があったが、その中で良い意味で崩したい部分は
「なんですかね、なんかもっとこう、もっとロックな男になります(笑い)。これでいいんだじゃなくて、もっともっとみたいな」
-メインイベントは見たか
「見てないですね。シャドーとかしてました」
-どこに挑戦したいとかは
「どこに挑戦とかはないですけど、すごい所に足を踏み入れているなというのはあらためて思いましたし。すべてかけて、自分はどうなってもいいくらい、序盤からいかないと勝てないと思いますので。そのへんしっかりと向き合って。どこになるか分からないですけど、1歩1歩進んでいくしかないと思います」