プロでアジア王座獲得の世界金メダル坪井智也「自分のやるべきことを補っていけば世界は近い」

一夜明け会見に臨む坪井(撮影・江口和貴)

21年ボクシング世界選手権で日本人初の金メダルを獲得し、プロでWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者となった坪井智也(29=帝拳)が9日、東京ドームで会見した。8日、東京・有明コロシアムで同王座決定戦に臨み、同級2位として同級1位バン・タオ・トラン(32=ベトナム)とベルトを懸けて拳を交え、大差判定勝ち。国内タイ記録となるプロ2戦目での地域タイトル奪取から一夜明けて会見に臨んだ坪井は「プロ2戦目でこういうチャンスをいただけたことに感謝します。自分なりに動画を見返して良いところ悪いところを見て書き出していました」と振り返った。

既に収穫と反省は整理整頓されている。「冷静に試合運びができ、無理にいくことなくボクシングの変化をつけ、10回まで体力まったく問題なしで動き続けられたこと」を収穫とした上で課題もキッパリ。「悪い点はフィニッシュブロー。試合を終わらせるのは、あと1歩かな」と反省することも忘れなかった。

冷静な分析力はアマチュア時代から継続しているもので、金メダル獲得に導いた坪井の強みでもある。「結構、分析とか戦略とか立てるのが好きで。自分の強くなるための近道で大事なことだと思う」と笑顔。同門の先輩となる12年ロンドン・オリンピック男子ミドル級金メダルで元WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太氏にアドバイスをもらっているとし「村田さんはアマ、プロであこがれの方。良く相談させていただいている」と明かした。

地域王座を獲得したことで、日本プロボクシング協会の内規をクリアして国内での世界挑戦は可能となった。主戦場がスーパーフライ級となる坪井は「本当に自分のやるべきことを補っていけば世界は近いんじゃないかなと思う。良いところをもっと伸ばせるように頑張っていきたい」と口にした。

指導を担当する田中繊大トレーナーは「ペース配分できたのは良かった。坪井は相手をよく読むのが上手。よく見ていた。坪井は全部の相手パンチも見えていてやりずらさを感じているようには見えなかった。もっと無理して倒しにいっても良かったかなと思った。プロですから。プロ2戦目であのパフォーマンスを出せたのは良かった」と及第点を出していた。