<プロボクシング:東洋太平洋ウエルター級王座決定戦>◇19日◇東京・大田区総合体育館
東洋太平洋ウエルター級王座決定戦が行われ、同級7位の「横浜のタイソン」田中空(24=大橋)が4回2分1秒TKOで、同級3位で元日本同級暫定王者の小畑武尊(26=ダッシュ東保)に勝利。同門の先輩井上尚弥と並ぶプロ4戦目での王座獲得を果たした。持ち前の強打と回転力で相手をねじ伏せた。
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ぶ厚い胸板と強烈なパンチで“横浜のタイソン”の異名を取る田中が、その名の通りの試合を見せた。オーソドックスに構える田中はサウスポーの小畑と初回から打ち合った。小畑の細かいパンチを浴びる場面も多かったが、左フック、左ボディーと力強いパンチでねじ伏せた。
打たれても前に出て、4回には小畑をロープ際に詰めて左右の連打。相手が防戦一方になったところでレフェリーが試合を止めた。試合後のインタビューでは「自分のスタイルは前に行って打ち合うスタイル。小畑選手は気持ちもむちゃくちゃ強くて、打ち合いに応じてくれて、小畑選手のおかげですごく良い試合をすることができました」と感謝の言葉を述べた。
165センチと小柄ながらガッチリとした体形。通常体重は72~73キロで骨太。トレーナーの父強士さんとともに本家タイソンを研究してきたという中量級ホープは、試合後の会見で「なんか実感が、夢みたいというか、すごいうれしいです。(ベルトは)1つの目標でもあったので、これからもっと上を目指して頑張っていきます」と笑顔を見せた。
昨年6月にプロデビューし、翌7月に高校時代から交際していた一般女性と結婚した。家族のサポートに支えられ、さらなる高みを目指す。この日のメインイベントを観戦し「世界までの距離はまだまだあるなと感じた」。そして「世界になると(パンチを)もらっちゃ勝てない。ディフェンスをもっと強化したい」と冷静に分析した。【千葉修宏】
◆田中空(たなか・そら)2001年(平13)6月1日、川崎市生まれ。3歳の時、元プロボクサーの父強士さんの勧めでボクシングを開始。幼稚園から大橋ジムでもスパーリングを経験。武相高から東洋大へ進学。17年に高校選抜、アジアジュニア選手権、19年に高校選抜優勝。22年に国体、23年に全日本選手権を制覇するなどアマ5冠。アマ戦績58勝(39RSC)8敗。24年6月に1回TKO勝ちでプロデビュー。愛称は横浜のタイソン。家族は夫人。身長165センチの右ファイター。