<東京女子プロレス:新宿大会・長谷川美子卒業記念興行「NonfictioN」>◇8日◇東京・新宿FACE◇観衆417人(超満員)
メインイベントで長谷川美子卒業記念試合「アイアンマンヘビーメタル級王座戦1 VS 27ハンディキャップマッチ」(時間無制限3本勝負)が行われ、長谷川が1-2で、他の27選手の“連合軍”に敗れた。
1本目は長谷川が途中で入ってきた甲田哲也代表からニードロップで3カウントを奪取する幸先よいスタート。だが2本目は鈴芽のリング・ア・ベルに屈してフォールを許し、アイアンマンヘビーメタル級王座から陥落した。1-1で迎えた3本目、中島翔子との一騎打ちとなったが、ダブルアームDDTからダイビング・セントーンを浴びて力尽きた。
試合後、中島から「すごくわがままを言わなかったね。今までずっと怒ったりとかしていいのにさ、一番下の後輩にも敬語使ったり。(長谷川と)見た目は似てるって言われてきたけど、私は結構わがままを通してきたから。わがままをもっと通せばいいのにって思ってましたよ。だからね、引退したらもっとわがままに生きてほしいなって。わがまま言ってもさ、良い仲間だから。最後に東京女子を選んでくれたから、いくらでも私たちわがまま聞くし、これからの人生、わがままに生きてください」と温かい言葉を贈られた長谷川は涙。
そして「なんか嫌われるのとかが怖かったから、何も言わない方がいいのかなみたいな。でも東京女子はそんなところじゃなくて、みんな個性的で自由に生きてて、すごい憧れる部分があって。だからこそ、ここで引退を決めた時、すごいわがまま言わせてもらって、こんなすてきな引退ロードを作っていただきました。本当に皆さんには感謝してます。ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。
その後の引退セレモニーにはピスタチオ伊地知、山崎弘也、有田哲平らお笑い芸人や、青野未来や本間多恵ら、これまで関わってきた他団体の女子レスラーたちが続々とリングに登場。さらにデビュー戦の相手である藤本つかさも長谷川をねぎらった。そして最後に引退の10カウントゴングが鳴らされた。
長谷川はバックステージで「アイアンマンのベルトを持って、シングルのチャンピオンとして入場できたことはすごくうれしくて。絶対(ベルトを)持って帰ろうって思ってたんですけど、取られてしまって。でもそれくらい東京女子の選手はめちゃくちゃ強くて、すてきな選手ばかりなので悔いはないですし。いつでもアイアンマンなら、一般人になっても狙えるんじゃないかなって思ってるので。プロレスラーじゃなくなっても狙いにいっちゃおうかなって思ってます」と目を潤ませながらも笑顔を見せた。
この日は1対27の戦いだったが、2本目の途中で劣勢に陥ると、鳥喰かやが長谷川に加勢する場面もあった。「途中、1対27なのにトリッピーが助けに来てくれて。私は東京女子ではトリッピーが正規のパートナーだって勝手に言ってて感じてたので、最後に助けに来て、一緒に交われたことはすごく幸せだなって思いました」と振り返った。
今後について明言はなかったが「ここでたくさん試合させていただいて、諦めないことの大切さを学んだので。きっと何か新たな挑戦とかが次々出てくるんじゃないかと思って。今後の人生も楽しみだなって思っています」と、次の新たな1歩に期待していた。