46歳パッキャオ王座返り咲きならず 3年11カ月ぶり復帰戦で判定引き分け「勝ったと思った」

<プロボクシング:WBC世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデン・アリーナ

ボクシング殿堂入りしている元世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(46=フィリピン)が、3年11カ月ぶりの復帰戦で惜しくも世界王座返り咲きを逃した。

2階級制覇王者でWBC世界ウエルター級王者のマリオ・バリオス(30=米国)に挑戦。一進一退の打撃戦の末、0-1の判定で引き分け、自身の持つ同級最年長王座奪取記録(40歳215日)更新はならなかった。規定によりバリオスが3度目も防衛に成功した。

パッキャオは年齢とブランクを最後まで感じさせなかった。会場に大観衆の「マニー」コールが響く中、1回から右ジャブと軽快なフットワークから飛び込んで打つ左ストレートを、ガードを堅めた王者に果敢に打ち込んだ。8回終盤には連打をまとめて会場を沸かせるシーンもあったが、バリオスの正確な左ジャブを浴びて決定打は打ち込めなかったが、試合は最後まで一進一退のポイントの奪い合いになった。

判定はジャッジ1人が115-113でバリオスを支持したが、残る2人は114-114で引き分けに終わった。パッキャオが勝てばバーナード・ホプキンス(米国)の49歳94日に続く、史上2番目の46歳215日での世界王座獲得だったが、惜しくもベルトに手が届かなかった。

「勝ったと思ったよ。倒してやろうと思ったができなかった。接戦でした。バリオスは素晴らしいファイターで、ガードがよくて、カウンターも食らった。難しい試合だった。勝てなかったが、この試合が他のボクサーの良い刺激になればいいと思っている」。王座獲得はならなかったが、試合後のパッキャオの表情は晴れやかだった。

21年8月、スーパー王者だったヨルデニス・ウガス(キューバ)とのWBA世界同級王座統一戦で判定負けした後、同9月に現役引退を表明。母国の上院議員として政界入りした。その後、大統領選へも出馬した(落選)。24年12月には国際ボクシング殿堂入りも果たしていた。

一方で格闘家とのエキシビションマッチにも臨み、22年12月にはユーチューバー兼武術家のDK・ユー(韓国)とエキシビション戦で判定勝ち。24年7月には超RIZIN3大会で、元K-1ファイターの安保瑠輝也とのエキシビション戦にも出場した。

24年2月に母国ボクシング代表としてパリ・オリンピック出場を表明し、フィリピン・オリンピック委員会とともに特別枠での出場を申請していたが、45歳という高齢を理由に国際オリンピック委員会から参加を認められなかった。今春になって再びプロでの現役復帰を決意。18日(同19日)の前日計量後「私のスピードとパワーは健在だ。燃える炎も健在だ。4年間はいい休養になった」と意欲を見せていた。

試合後のリング上でパッキャオは早々と現役続行を表明した。「もちろん現役を続けます。今回は2カ月間しか期間がなかった。今後は練習を続けて、3カ月くらいじっくりトレーニングを積んで試合に臨みたい。レガシーを残すためにもう1度勝ちます」。19年7月のキース・サーマン(米国)とのWBA世界同級王座統一戦以来の勝利を誓った。