【ボクシング】引退表明の比嘉大吾が涙「お金のためだけにやっていない」/一問一答(下)

バルガスと引き分け、水をかぶる比嘉(撮影・宮地輝)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇横浜BUNTAI◇5000人

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者となる同級2位の比嘉大吾(29=志成)が王座を獲得できなかった。同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)に挑戦し、12回を戦いジャッジ3人とも113ー113の判定引き分け。規定により王座獲得はならなかった。WBC世界フライ級王座に続く、2階級制覇も逃した。18年4月、自身の体重超過で王座剥奪されて以来、約7年3カ月ぶりの世界王座への返り咲きはならなかった。日本人初の3戦連続の世界挑戦というチャンスだったが、今回も生かすことはできなかった。試合後の一問一答(下)は次の通り。

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-BUNTAIの開場から「大吾コール」の大声援と沖縄の指笛があった

比嘉 やっぱ聞こえていましたよね。前回は記憶なくしていましたが、今回は最後まで(トレーナー)野木(丈司)さんの指示もチームの指示も聞こえて「大吾コール」も分かっていた。いつも最後の最後まで気を抜いていない。最後まで何が起こるか分からないと思っていたが、最後の最後に倒れた。自分らしいかな。いかないで倒れるより、いって倒れたのは良かったかなと。

-熱い試合できたのでは

比嘉 倒したのは盛りあがったと思うが、ちょっとそれもテレビ(試合動画)を見てから。やっている間は打ち合いだったので。どういう感じか分からなかった。冷静に指示は聞いていた。指示通りにいって攻めなくてはいけないと言われていて、ガードが下がっていた部分もあったと思う。

-野木トレーナーとは11年間コンビ組んだが

比嘉 やっぱり18歳から一緒にいるので、絶対的な存在でトレーナーですね。自分が失敗しても師匠、トレーナーであり、兄弟みたいな感じでもある。いろいろな付き合い、野木さんが幅広く、多分、イライラしてもやってくれたのではないかと思う。本当にありがたいですね。最初から最後まで一緒に。この11~12年、最初から最後までできて、(ジムの)移籍もあったんですけど、良かったですね。良い経験になりました、本当に。

-序盤左を起点にして王者を制御した。途中から頭をくっつけた試合展開に変わったが

比嘉 やっぱ挑戦者なのでジャブだけでは。(王者の)プレッシャーも強かったので打ち合いで、攻めてポイントも取らないといけないと。自分でも思っていたし、セコンドからの指示もあったし。だけど良い意味でも悪い意味でも勢いというか、少し相手の出方を見てしまう部分もあった。自分がもっといくことが足りていなかった。

-ボディー打ちの手応え

比嘉 ガードを上げている、前進してくる選手で打ちやすかった。でも相手は頑丈でプレッシャーがすごかった。そこでいけなかったというのもあるのではないかと思う。

-期待を裏切ってしまう比嘉大吾と本人は地元沖縄で言ってきた。今、沖縄県民に向けて伝えたいことは

比嘉 (涙声で)まあうれしいですよね。ここまでいろいろあったけど。ここまで応援してくれたのはデカイ。感謝しています。

-ボクサーとして感じた1番の幸せ。感謝の気持ちは誰に伝えたいか

比嘉 本当に野木さん、志成ジム、(ジムのマネジャー)二宮(雄介)さん、トレーナー全員、ファンのみなさん、沖縄のみんな、すべてに感謝しています。ボクシング人生で、ここまで応援されると思っていなかった。いつもお金のためやっていると言っています。それはウソではないですけど、やっぱりそれだけのためにやっていないので。本当、みんなのおかげ。楽しいボクシング人生でしたね。(おわり)

【ボクシング】2戦連続世界戦引き分け比嘉大吾「引退します」「何かが足りない」一問一答(上)