2日に東京・後楽園ホールで行われたプロボクシング興行に試合出場した2選手が開頭手術後に死去したことを受け、統括団体となる日本ボクシングコミッション(JBC)が10日、東京・文京区で会見した。JBCの萩原実コミッショナー兼理事長、安河内剛本部事務局長が出席。8日夜に東洋太平洋王座に挑戦した同級5位の神足茂利さん(M・T)、9日夜には日本ライト級挑戦者決定戦に出場していた同級4位の浦川大将さん(帝拳)が亡くなった。
冒頭で萩原コミッショナーは「神足選手、浦川選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そしてご遺族の方々に対してお悔やみを申し上げます。この1週間、回復を願ってずっと過ごしてまいりましたが、かなわぬこととなり、今は言葉もないというところです」と悼んだ。
8月12日には、JBCがジム会長らで構成される日本プロボクシング協会と緊急対策委員会を開催することが決まった。因果関係があるのではないかとされる減量の方法、試合前のコンディションづくりなどジムワークを通じて選手と寄り添うジム関係者の意見を聞きたいとしている。また総合格闘技やキックボクシングを中心に主流になっている計量直前に急激な体水分を減らす「水抜き」減量についても議題に上がりそうだ。萩原コミッショナーは「この後は原因の調査、究明、そして今後の対応策などに取りかかる。安河内本部事務局長と迅速に進めていきたいと考えております」と言葉に力をこめた。
既に12日に東京・後楽園ホールで組まれるWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチは12回戦から10回戦に短縮することが発表済み。同じアジアのタイトルとなる東洋太平洋王座も今後、国内外問わずに12回戦から10回戦に短縮することが決定。19日、東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチから10回戦への短縮がスタートする。東洋太平洋は国内外問わずに10回戦、WBOアジア・パシフィック王座は現時点で国内開催のみ10回戦になるという。これで国内開催の12回戦は世界戦のみとなる判断だ。
安河内本部事務局長は「我々としてはできる限りの管理をしてきたと思っているが、こうして万全の2名の選手が亡くなるという悲劇が起こってしまった。管理者としての責任を痛感しています。我々が今後やる対策はみなさんに報告したい。今後、もっと具体的に細かくきちんとお伝えできるようにしますし、その準備をしています」と説明していた。