ボクシングジム会長らで構成される日本プロボクシング協会、統括団体となる日本ボクシングコミッション(JBC)が12日、東京・文京区のJBCで緊急の事故防止委員会を行った。2日、東京・後楽園ホールで行われた興行で、東洋太平洋スーパーフェザー級王座に挑戦した同級5位の神足茂利さん(M・T)、日本ライト級挑戦者決定戦に出場した同級4位の浦川大将さん(帝拳)が試合後に開頭手術を受け、経過観察中に死去。同一興行で2選手が亡くなる異例の事態を受け、協会側から現役時代、セレス小林として世界王者となった小林昭司会長、加山利治事務局長、JBCは萩原実コミッショナー兼理事長、安河内剛本部事務局長兼執行理事が会合した。
国内では23年12月に日本バンタム級タイトルマッチ10回戦に挑んだ穴口一輝さんが試合後に意識を失い開頭を手術を受けたが、24年2月に死去。2年足らずで3選手が亡くなっていることを受け、冒頭で小林会長は「今回、本当に穴口さんのことがあってからの思いを持ってやってきましたが、残念ながら神足選手と浦川選手がこのようなことになってしまい、ボクシングに関係するものとして残念で悔しい思いです。本当に何とか事故をゼロにするような体制を作りたい気持ちがありまして、今回、話をしました」と沈痛な面持ちで話した。
また日本協会の加山事務局長は「このような事故が起こるとは…。しかもトップクラスの選手なので、このままではボクシングをやめた方がいいのではないかという話が出てくるところまで来ていると思う。これから事故がなくなるように協会とジムの中の方も考えながらやっていかなくてはならないと思っています」と厳しい表情を浮かべた。【藤中栄二】