14日に井上尚弥と対戦の暫定王者アフマダリエフ「間違いなくKO決着に」米リング誌取材で語る

WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ=2025年8月24日

プロボクシング元2団体統一スーパーバンタム級王者で現WBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が14日に名古屋・IGアリーナで4団体統一同級王者井上尚弥(32=大橋)との対戦を控え、米老舗専門誌ザ・リングの取材に応じた。8月31日(日本時間9月1日)に更新されたザ・リング(電子版)によると、アフマダリエフは「ようやく井上と戦うチャンスを得た」と語ったという。本来なら2年前に井上と拳を交える可能性があったが、23年4月にマーロン・タパレス(33=フィリピン)に判定負けを喫したことで対戦は遠ざかっていた。

その後、3連勝してWBA同級暫定王者として対戦の機会を得たアフマダリエフは「この立場に来るために懸命に努力してきたし、試合当日には自分のベストを見せる。キャリアで最も良い状態でこの試合に臨めると感じている」と冷静そのもの。自身のパンチ力には相当な自信を持っており「自分のパンチで誰でも痛めつけられるし、自分のパワーを信じている。井上も例外ではない」と言い切った。

試合3週間前となる8月24日に来日したアフマダリエフは着々と時差調整も進めている。横浜市内でトレーニングしており「自分の仕事は彼を倒すこと。そのために持てる力をすべて注ぐ。どんな局面でも最高レベルで戦える総合力を持っている。自分がその舞台にふさわしい存在であり、最高であることを世界に証明する。井上は全てを兼ね備えたファイターだが、私もそうだ。リングがすべてを示す。リングは決して嘘をつかない」と口にした。

ウズベキスタン出身のアフマダリエフは16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)銅メダリスト。プロでは常にスーパーバンタム級を主戦場としてきた。一方、井上がスーパーバンタム級に転向して2年で6試合を消化。直近4試合のうち、24年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦、4カ月前のラモン・カルデナス(米国)戦の2試合でダウンを喫している。

アフマダリエフは「井上は下の階級では手が付けられない存在だったが、ネリ戦やカルデナス戦での苦戦はスーパーバンタム級になった影響だと思う。より大きくタフな相手と戦うことになり、それが問題を引き起こしている。同級では試練が多いが、ここは自分の階級だ」とキッパリ。井上との試合展開も予想し「どちらかがクリーンヒットをもらえばKOは起こる。打ち合い、真っ向勝負になれば、間違いなくKO決着になるだろう」とした。

アウェーのリングに乗り込むアフマダリエフは「彼らはこの試合を日本で行うことを望み、他の場所では考えていなかった。リングは世界中どこでも同じだ。試合中に政治的な駆け引きが絡まなければ問題ない」と強調。最後には「井上がなぜ世界最高の1人とされるのかは実績が証明している。その功績は当然のものだし、敬意しかない。だが、これはボクシングであり、1発のパンチが試合の流れを一瞬で変える。だからこそこのスポーツは愛される。大げさな約束をするつもりはないが、試合当日に何をすべきかは分かっている。勝つために必要なことはすべてやり遂げられると信じている」と14日の名古屋決戦を待っている。