ボクシングWBA世界スーパーバンタム級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が「150%超え」の気合と準備で怪物撃破を狙う覚悟を示した。14日に名古屋・IGアリーナで4団体統一同級王者井上尚弥(32=大橋)との対戦を控え、1日に横浜市で練習を公開。パワフルな動きと力強い右フックなどを披露した。五輪銅メダル、プロでも2団体同級王座統一という実績を誇る井上の「最大の強敵」は誇りを胸に秘め、挑発的な態度も示した。
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公開練習で強烈な印象を残した。サウスポースタイルのアフマダリエフはミット打ちで強烈な右フックを披露。パワフルさをみせつけ「歴史をつくるために日本に来た」と豪語した。米国での最終調整は6・5週間で、総スパーリング数は100回超えという超本気モード。8月24日に来日と約3週間前という異例の早さだった。1週間ほど経過し「時差調整が早めの来日目的だったが順調だ。もう解消できた」と満足顔だ。 現在はキッチン付きホテルに宿泊し、時に自炊しながら減量して調整に細心の注意を払う。作戦面も一切、明かさず「プランはある。何をやるべきか何をやらないべきかある。しかし言わないでおく」と笑いながら、こう続けた。
「この試合に100%ではなく、150%懸けている。それほど私のキャリアにとってビッグな試合」
16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した。プロ転向後もWBAスーパー、IBF同級王座を統一。23年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に僅差判定負けした時は左手首骨折の影響があったと回顧した。過去にWBAから指名挑戦者として井上との対戦が義務づけられたが、実現しなかった経緯があり「彼は逃げていたし避けていた」と誇りを胸に軽く挑発することも忘れなかった。
「ウズベク・パワー」が愛称となるWBA暫定王者は「ボクシングはパンチ、技術、持久力、考える力が要素だが、それを私は総合的に持っている。そこが(井上よりも)優れている」と怪物撃破への自信を表現していた。【藤中栄二】