武居由樹「普通に倒して勝つ」天心の練習パートナーの世界1位メディナ迎撃へ公開トレ

公開練習でポーズを決めるWBO世界バンタム級王者武居(撮影・中島郁夫)

プロボクシングWBO世界バンタム級王者の武居由樹(29=大橋)が3日、横浜市の所属ジムで練習を公開した。14日、名古屋・IGアリーナで同級1位クリスチャン・メディナ(25=メキシコ)との3度目防衛戦を控え、元3階級制覇王者八重樫東トレーナー(42)とのミット打ちなどを披露。力強いパンチで八重樫トレーナーのミットが吹っ飛ぶシーンもあった。

元ムエタイ王者でアマチュア経験豊富な「歴戦の雄」ユッタポン・トンデイ(タイ)から計3度のダウンを奪って127秒TKO殺して以来、約4カ月ぶりのリングとなる。昨年12月、全治4週間という右肩関節唇損傷からの復活を証明していた武居は「仕上がりは過去一だと思います。最後までしっかりと仕上げて集中したい」と口にした。8月上旬には静岡・富士合宿を行い、走り込み中心のメニューを消化し「全部がハードでした。しっかりと追い込めた」と手応えを示した。

八重樫トレーナーは「右肩負傷からリハビリしつつ、本調子で打てるようになった。動きも決して悪くない」と順調な調整ぶりと強調。武居は「5月の試合ダメージもなく練習再開し追い込んだ状態だった。150%のバッチリなコンディション」と笑顔もみせた。所属ジムの大橋秀行会長(60)は「ランク1位の強敵を迎える。前回の試合後、若干、肩の負傷の不安がある中だった。武居らしい試合ができると思う」と太鼓判を押した。

メディナは昨年3度、来日して武居が将来的に統一戦での対決を希望している無敗の格闘家でWBA、WBC世界同級1位那須川天心(27=帝拳)のスパーリング相手を務めている。那須川とメディナのスパーリング動画もチェックしたという武居は「でもスパーリングと試合は違いますし。天心選手のスパーリング相手をやっていたということをそこまで気にせず、普通に倒して勝つというだけです」と言い切った。

またメディナは23年8月、西田凌佑(六島)とのIBF世界同級挑戦者決定戦で判定負けも、その後に3連勝して世界挑戦のチャンスをつかんでいる。武居は「天心選手とのスパーリングをみたら西田戦よりもサウスポーへの入り方がうまくなっている」と強調。八重樫トレーナーは西田を指導する六島ジムの武市晃輔トレーナー(44)からメディナ戦への助言をもらったと明かし「やっぱり肌感で分かっている人の話はいいですね。何が嫌でとかが分かるので」とうなずいた。

指名挑戦者メディナとのV3戦まで、あと11日。武居は「メディナ選手はガンガン前に出てくるパワーあり、フィジカルが強く、タフな選手。きつい試合になると思うが、今から覚悟してバチっと挑みたい」と気合十分にボルテージを上げていた。【藤中栄二】