ボクシングWBO世界バンタム級王者・武居由樹(29=大橋)がWBA、WBC世界同級1位・那須川天心(27=帝拳)の「盟友」撃破を狙う。14日、名古屋・IGアリーナで同級1位クリスチャン・メディナ(25=メキシコ)との3度目防衛戦を控え、3日に練習を公開。那須川のスパーリング相手として3度来日経験がある指名挑戦者に対し、序盤から仕掛けて倒し切る姿勢。将来的に王座統一戦で那須川との対決を希望しており、現世界王者の実力をみせつける構えだ。
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武居が元3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(42)とのミット打ちで強打復活を印象づけた。力強いパンチを打ち抜き、同トレーナーのミットを吹っ飛ばし「仕上がりは過去一。最後までしっかりと仕上げて集中したい」と目を輝かせた。昨年12月に全治4週間の右肩関節唇損傷を負ったが、今年5月に元ムエタイ王者でアマ経験豊富なユッタポン・トンデイ(タイ)を127秒TKO殺。K-1スーパーバンタム級時代からの武器=野性味あるパンチ力をみせ「150%のバッチリなコンディション」と自信の笑みを浮かべた。
指名挑戦者メディナは、武居が将来的に王座統一戦での対決を希望する那須川のスパーリング相手を昨年3度務めた。那須川とメディナの間には実力を認め合う信頼関係がある。那須川の「盟友」に圧勝することは武居にとってはプラスしかない。武居は「スパーリングと試合は違う。天心選手のスパーリング相手ということをそこまで気にせず普通に倒して勝つ」とクールな表情で宣言した。
メディナ戦のプランも明かし「序盤からぶっ倒しにいくつもりでいく。きつい試合になると思うが、今から覚悟してバチっと挑みたい」と先制攻撃を仕掛ける構え。11月に那須川の世界初挑戦が予定される。王座獲得すれば来年には統一戦として対決が実現しそうだ。所属ジムの大橋秀行会長(60)も「来年の来たるべき日のために」と那須川戦を示唆した。武居は「絶対、落とせない試合。クリアして自分の未来のためにつなげたい」とオーラを漂わせていた。【藤中栄二】