<プロボクシング:WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇14日◇名古屋・IGアリーナ
元K-1スーパーバンタム級王者でWBO世界バンタム級王者の武居由樹(29=大橋)が、同級1位クリスチャン・メディナ(25=メキシコ)に4回1分21秒、TKO負けで3度目の防衛に失敗した。無敗の格闘家でWBA、WBC世界同級1位の那須川天心(27=帝拳)の練習パートナーも務める相手の強打と対策に屈し、王座陥落。今後のビッグマッチ計画も白紙となった。
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メキシコからやってきた刺客の強烈な連打を食らい、武居がベルトを失った。1回に右フックでダウンを奪われ、4回には左右の強烈フックでコーナーに追い込まれ、最後は右アッパー7連発でレフェリーストップ。「まだできたが、止められてしまう流れにしてしまった自分が悪い。言い訳もないし、単純にメディナ選手が強かった」。相手の勢いを止められないままの敗戦に号泣した。
5月にユッタポン・トンデイ(タイ)を127秒TKO勝利以来、約4カ月ぶりのリング。「仕上がりは過去一。150%のバッチリなコンディション」と万全で臨んだ。しかし徹底的に対策され「自分の記憶の中では、全部自分のパンチが読まれていた」と感じるまでに強みを発揮させてもらえなかった。
那須川の「盟友」に敗れたことは、今後のプランに大きく影響を及ぼす。武居は今年11月に世界初挑戦を予定する那須川との統一戦での対戦を希望しており、大橋秀行会長(60)も「次のビッグマッチの計画が進んでいる」と明かしていた。しかしこの敗戦でその計画は白紙に。さらにサウジアラビア興行「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官(44)から参戦ラブコールを受けていたが、これも不透明となった。
「正直、自分の中でこの状態がまだ受け入れられていない」。世界舞台へのステップとするはずだった一戦はショックの大きなものとなった。【永田淳】