【東京女子】遠藤有栖「今回こそはチャンスつかみ取る」20日大田区でインター王座戴冠目指す

シングルベルト初戴冠を目指す遠藤有栖

東京女子プロレスは今月20日に大田区総合体育館大会「WRESTLE PRINCESS 6」を迎える。同大会で行われる「第15代インターナショナル・プリンセス王座決定戦」で初のシングル王座戴冠を目指すのが遠藤有栖(27)。13日には福島・会津若松での地元凱旋(がいせん)大会で勝利を挙げ、勢いに乗る有栖に話を聞いた。

-先日まで行われていた東京プリンセスカップで準優勝しました。自信になりましたか

「すごく自信になりました。強くなったんだ、練習が結果に出てるんだ、って思いました」

-同時に、あと少しで頂点という惜しい結果でもありました

「自信がついたっていうのはもちろんあるんですけど、1位になれない、目に見える勲章を手に入れられてないっていう悔しさが、家に帰ってからブワーって沸き上がってきて。サイン会とかでも、みんな『よく頑張った』って、すごい褒めてくれるんで、だから自分でも頑張ったとは思うんですけど、家で我に返ると悔しい気持ちがすごく出てきます」

-そういう意味でも、次の大田区総合体育館では1番になるチャンスです

「チャンスって、なんか信じてたら来るんだなって思って。でも結構、私チャンスは来るけどつかみ損ねてるんですよ。今回こそはつかみたい、つかみ取りたいって思ってます」

-対戦相手のジェイダ選手も身体能力の高い強敵ですね

「そうですね。ジェイダも結構タイトルに挑戦してて、インターナショナル・プリンセスのベルトにも挑戦して負けてて。私も結構、挑戦して負けてるっていう部分では共通点があるし。お互いがもうベルト、ベルトってなってるから。正々堂々、自分らしく戦ってベルトを獲りたい」

-これまで鈴芽選手とのタッグ「でいじーもんきー」でプリンセスタッグ王座戴冠はありますが、シングルのベルトはまだ獲得したことがありません

「1人の力で手に入れたっていうものが本当に、マジでないんで。うん、次こそって感じですね」

-渡辺未詩選手との東京プリンセスカップ決勝では、ファンの声援がものすごく後押しになっている感じがしました

「ファンのみんなのことはすごく大切にしてるし、私はなんかもうみんな友達だと思ってて。友達な感じで『ウェーイ!』って接してます(笑い)」

-だからみんな有栖選手のことが好きなのでは

「どうなんですかね? でも好きでいてくれて、応援してくれるから、自分も頑張ろうと思えます」

-ところで有栖選手は最初、どんな目的で東京に出てきたんですか

「私はマジで何も考えないですぐ行動に移しちゃうタイプなんです。女優の仲里依紗さんがすごく好きで、高校を卒業してから、会いたいがために出てきちゃった(笑い)」

-会津若松から東京に来てどうだったんですか

「私、本当に人見知りなのか、本当に人と関わるっていうのが苦手で。全然なじめなかったんです、東京って」

-ええええ?

「だって私、東京に来たのに週1ぐらいで実家に帰ってますから(笑い)」

-でも東京から地元に戻りはしなかったんですよね

「はい、頑張って居続けてます」

-親御さんも「大丈夫かな」って心配だったのでは

「そう、絶対心配だったと思います。けど背中を押してくれて。なんか私を信じてくれてるんです」

-それで東京に出てきて、どうなったんですか

「お父さんがWRESTLE-1の公式サポーターの(アイドルグループ)Cheer♡1に何回か応募してて。私、好きだったんですよ、Cheer♡1のことは。全然(自分が)やりたいとかじゃなくて。でもお父さんがマジでめっちゃ(履歴書を)送ってて。そしてなんか『(選考を)通ったよ』みたいな感じで言ってきて。こっちは、え? なに? みたいな(笑い)」

-でもなぜ、そこから自分がレスラーになろうと思ったんですか

「(最初は)レスラーになりたいっていうのは全く思わなかったです。お父さんが『なるんじゃないか?』って心配してて。『ならないでね』みたいな感じで言われてて」

-なのに、なってしまうという

「『絶対にならないから大丈夫。普通に無理だし』って言ってたら(Cheer♡1)が無期限休止になるって聞いて。やばいどうしようみたいな。結構、悩んでる時に才木玲佳さんの試合を見て、ちょっとやってみたいかも、みたいな感じになっちゃって。マネジャーに相談してみたら、東京女子に話を持っていってくれたんです」

-才木さんのどういうところが良かったんですか

「こんな楽しそうにプロレスする人がいるんだと思って。パワーでどよめかせて、楽しそうな笑いも起こってるのを見たんですよね。それで『うわっ、この人かっけえ!』ってなって。努力の人っていうのも聞いたので『好きっ!』と思って自分もやりたくなってしまったんですよね」

-ただ才木さんって筋肉が売りじゃないですか。タイプは違うと思います

「筋肉をつけるのって本当に難しいんだなって思って。マジでどうやれば? みたいな感じで。でも自分は結構、忍耐力っていうのはあって。筋肉がなかなかつかない時に、続けられるのか? みたいになっちゃったんですけど諦めるのが悔しいから。始めたからには絶対に成功というか、上を目指していきたい。だからもう『負けないぞ』っていう気持ちで。あそこまでの筋肉は手に入れられなくても、自分らしく頑張ろうって思いました」

-そういう意味では自分のやり方でベルトが目の前に届くところまで来たというのは一つの成果ですね

「すごいですね、ここまで来れたのは。あとはもう、その上に行きたい。ベルトを獲りたい」

-お父さまはプリンセスカップ準優勝については何と言ってくれてるんですか

「『惜しかったね。でも、ここまで成長してくれたのがうれしかったよ』『ケガしないでくれるだけでいいよ』みたいなこと言われて。逆に、そんなんでいいんか? って私がなったんですけど(笑い)。たぶんお父さんも1位じゃないとダメな人間なんですけど、そう言ってくれて。まあ『次は勝ってね!』っていうのは言ってたんで、頑張りたいですね」

-最後にファンに向けてのメッセージを

「今まで自分らしさを大事にしてきたので、この戦いでも自分らしさを出しつつ、ジェイダの気持ちも受け取って。英語はできないので(笑い)プロレスで思いを受け取った上で、私がベルトを獲りたいと思います。ファンの方には今まですっごい背中を押してもらってばかりで。(シングルの)ベルトを巻いた姿をみんなに見せられたらいいなって思います」