【全日本】「一大心の気持ちと一緒にまた明日から前に進む」宮原健斗が王道トーナメント制して涙

長尾一大心さんの遺影を抱えながらバックステージでコメントする宮原健斗

<全日本プロレス:後楽園大会>15日◇東京・後楽園ホール

7日に死去した長尾一大心さんの追悼式がおこなわれたこの日、メインイベント(第7試合)では王道トーナメント決勝戦が開催され、第2、第3試合で行われた準決勝を勝ち抜いた宮原健斗(36)と本田竜輝(25)が激突。

宮原が16分11秒、シャットダウンスープレックスホールド(両腕をクラッチした滞空式ジャーマンスープレックス)で本田から3カウントを奪い、死闘に終止符を打った。宮原は3年ぶり3度目の優勝で、諏訪魔と並んで史上最多タイとなった。

終盤、本田が強烈なラリアットを連発し、必殺技ファイナルベント(変形パワーボム)で宮原をマットにたたきつけたが、宮原はこれを執念のキックアウト。宮原はその後も本田のショートレンジでのラリアットを被弾しながらも、最後は本田の腕を強引にクラッチしてシャットダウンスープレックスでたたきつけ、3カウントを奪取した。

宮原は試合後のマイクでは涙ぐみ、言葉を詰まらせながらも「一大心は北海道の釧路から、このプロレスのリングに夢を見て上京してきて、全日本プロレスのプロレスラーであることに誇りを持っていました。だから僕たち全日本プロレスは、一大心が誇ったこの全日本プロレスのリングを、さらにキラキラしたものにしていくんだという気持ちで、前を向いていきます」と話した。

そして続けて「プロレスファンの皆さまに一つお願いが。プロレスラー長尾一大心のことを胸の中に思い出して、日々を過ごしていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

宮原は「僕たち全日本プロレス、レスラー、社員はこれからも一大心の気持ちと一緒に、また明日から一緒に、前に進んでいこうと思います。やっぱり、一大心にとって格好良い先輩でいなきゃダメだと思うから、また俺は進んでいく」と話し、今月23日のアリーナ立川立飛大会で、3冠ヘビー級王者斉藤ジュンに挑戦することも表明した。

一方、3大会連続の準優勝となった本田もバックステージで「今日はいろいろあったんですよ…全日本プロレスのみんなは家族だと思います。長尾一大心の先輩として恥じぬように、これからも全日本プロレスで生きていきます」と涙声で話した。