プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が15日、横浜市の所属ジムで会見した。
14日に名古屋・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)に3-0の判定勝利を収め、同統一王者として新記録の5度目防衛&世界タイ記録の世界戦26連勝をマーク。名古屋から移動し、一夜明けた心境を明かした。
プロ31戦目で迎撃した「キャリア最強の強敵」を下した井上は「とりあえず、ひとまずひと安心。この試合に懸ける思いは非常に強かったので。作戦通り、しっかりと勝つことができてホッとしている。スピードにフォーカスして動き切ったので、リカバリーの仕方、体重の戻し方、微調整ですけど、少し気を使った」と振り返った。
12月には今年4戦目となるサウジアラビア興行への参戦を予定する。井上は「肉体的なダメージはほぼゼロ」と13年以来、12年ぶりの年間4試合消化に自らゴーサイン。「この試合に懸ける日々の精神的ストレス、すごく追い込んできたので精神的な疲れを取って」としばしの休息を入れた後、すぐに気持ちを切り替える姿勢を示した。
次戦は12月27日、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナ開催が最有力となる。挑戦者はWBC世界同級1位アラン・ピカソ(25=メキシコ)が濃厚。井上は「また映像をみながらしっかりと作戦を立てて、どういった戦い方をするのか、いろいろなテーマ、作戦を考えていく」と意欲をみせた。アフマダリエフ戦は「打たせず打つ」スタイルに徹し、19年11月のノニト・ドネア(フィリピン)戦以来、12戦ぶりの判定勝ち。井上は「倒すところは流れの中で起こるもの。もちろん昨日の試合も頭には入れていたが、微妙なブレーキをかけたり、いきすぎないことも考えながら。でもチャンスがあればいくことも考えていた」と自然体を貫いた。
サウジアラビア興行では井上がメインイベンターを務め、来年5月に東京ドームでの対決を約束しているWBC、IBF世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)も参戦を予定。さらに前WBA、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(33=BMB)らにも参戦オファーが届いている。
所属ジムの大橋秀行会長(60)は「もうすぐ(サウジアラビア興行が)発表できると思う。決まれば、おそらく相当、注目される。出場してくるメンバーもすごいメンバー。(サウジでは)1番、インパクトを残す試合を。次は技術をみせながら、最後はKOで決着できるような、そういう試合を期待している」と要望していた。【藤中栄二】