プロボクシングWBA世界スーパーライト級1位平岡アンディ(29=大橋)が快挙達成に自信を示した。11月14日(日本時間15日)に米マイアミで同級王者ゲイリー・アントンアン・ラッセル(29=米国)への挑戦を控え、26日には東京・水道橋で会見。国内ジム所属では92年の平仲明信以来、約33年ぶりとなる同級での世界王座獲得を狙う意気込みを示した。
所属ジムの大橋秀行会長、父のジャスティス・コジョ・トレーナーとともに会見した平岡は「大橋ジムに入って今年で10年目。自分は世界王者になるために入門してきました。多くの世界王者がいる中でトレーニングさせていただき、メンタルもフィジカルもすべて強くなって良いタイミングで世界戦が決まったと思う。強い相手だと思うがしっかりと勝ちたい」と自信に満ちた表情を浮かべた。
王者ラッセルとは約10年前、米コロラドスプリングズで対面している。当時、16年リオデジャネイロ五輪代表一員として調整中のラッセルと会って話していた。平岡は「とても親切という印象だった。何か感慨深い」と笑顔。プロ転向後は18勝(17KO)1敗と高いKO率を誇る王者に対し「好戦的なファイターで自分で考えても良い試合になると思っている。本当に技術、スピード、スタミナ、パンチ力の総合力で上回りたい。それだけの練習をしている」と手応え。試合展開も「どちらかが倒れるKO決着になる」と打ち合いにも自信を示した。
花形ジムから大橋ジムに移籍する間に米修行を経験。米プロモート大手トップランク社のラスベガス興行にも19年12月、20年11月と参戦した経験値がある。世界初挑戦はアウェーとなったが、平岡は「デビューする前は米国に特別な思いもあったが、会長からチャンスをいただいて、2度ほど米国で試合もしている。緊張もないし、新しい環境で試合できるのも楽しみです」と声をはずませた。
10歳当時、TBS系列で放送されたバラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」に出演した平岡は「あがり症」を克服するために、明石家さんまに手紙を出したアンディ少年として有名。ボクシングの素質を発揮できず、優しい性格で父ジャスティス・トレーナーに怒られる「気弱なボクシング少年」としてお茶の間の人気を集めた。
大橋会長は「アンディを初めて知ったのは『さんまのスーパーからくりTV』でみた泣き虫アンディくんだった。うちに来て、良くここまで来たと思った。この階級で米国で勝てばアンディの人生が変わると思う。僕からみたら全然、チャンスがあると思う」と後押し。番組を通じてお世話になった明石家さんま、関根勤に向けて平岡は「しっかりと勝利を届けたいと思う」とキッパリ。「泣き虫アンディくん」から「世界のアンディ」になる決意を口にした。
過去、国内ジム所属の世界同級王者は3人のみ。92年4月に同級王座獲得した平仲明信が最後だ。世界王者ゼロのウエルター級などと同じく難関の階級で、日本勢では約33年ぶりとなる世界同級王座獲得を狙う。平岡は「その記録も頭の片隅にある。快挙を成し遂げたいと思う」と気持ちを引き締めていた。