<プロボクシング:フェニックスバトル143大会>◇27日◇東京・後楽園ホール
WBOアジア・パシフィック・ライト級王者の宇津木秀(31=ワタナベ)が2度目防衛に成功した。同級6位ウィラ・ミカム(28=タイ)の挑戦を受け、2回0分54秒、TKO勝利を挙げてベルトを守った。1回終了間際に右ストレートでダウンを先制すると、続き2回にも右ストレートでダウンを追加。そのままレフェリーストップ勝ちとなった。
東洋太平洋同級王座も保持する2冠王者の宇津木は「上を、世界を目指しているのでここでつまずくわけにはいかない。圧倒的な差をみせたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。ミカム戦に備え、約3週間の日程で、米カリフォルニア州リバーサイドにある元IBF世界スーパーフェザー級王者ロベルト・ガルシア氏(50)運営ジムでジムワーク。現IBF世界ライト級王者レイモンド・ムラタラ(28=米国)らとスパーリングし「世界」を肌で感じてきた。
宇津木は「ディフェンスの強化、ポジション取りなど米国で学んだことを出せればと思っていた。左右に動くとか意識したポジション取りはできた方かな、まだまだだけれど」と謙虚な姿勢。海外の選手層が厚く、日本での世界戦マッチメークは簡単ではない。現在、WBA9位、WBC8位、WBO12位と世界ランキング入りしている宇津木は「ランキングには入っている。いつ(挑戦者に)呼ばれてもおかしくないところ。いつでも良いように準備するだけ」と気を引き締めた。
また今年12月27日、サウジアラビア・リヤドで開催される4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)-WBC世界同級1位アラン・ピカソ(25=メキシコ)をメインとする「リング5~ナイト・オブ・ザ・サムライ」興行参戦にも興味を示した。宇津木は「サウジの枠が余っていると聞いたので行きたい。中谷潤人選手や寺地拳四朗選手らも出るので一緒に生きたい。刺激を受けると思う」と希望した。
もしサウジ参戦が実現し、対戦相手次第では世界ランキングのアップを期待できるだけに「これから絶対に世界ベルトを巻くところをみせたい」と意欲満々だった。