<スターダム:後楽園大会>27日◇東京・後楽園ホール
メインイベント(第8試合)でワールド・オブ・スターダム&STRONG女子W王座戦が行われ、上谷沙弥(28=ワールド王者)が23分10秒、旋回式スタークラッシャー(変形みちのくドライバー2)でAZM(22=STRONG女子王者)から3カウントを奪取。見事2冠に輝いた。
試合は文字通りの死闘となった。15分すぎ、AZMがカナディアン・デストロイヤー(フリッピング・パイルドライバー)からあずみ寿司へとつないで上谷をカウント3寸前に追い込み、さらにAZMはその後、上谷のキックやスタークラッシャーを浴びながらも、続く旋回式スタークラッシャーを回避。あずみ寿司、そしてあずみ寿司おかわりと連続し、これを返されるとカナディアン・デストロイヤーからいっちょあがり(ダブルアーム式カナディアン・デストロイヤー)につないで上谷を痛めつけた。
ふらふらの上谷はそこから雪崩式カナディアンデストロイヤーを浴び、さらに脇固め、複合関節技ヌメロ・ウノなども決められて絶体絶命となった。しかしスターダムをけん引するプライドが上谷を立ち上がらせた。
上谷は右ストレートをたたき込むと、ヘッドバット連打、そしてスクールボーイスープレックスホールドからブルーサンダーでAZMをたたきつけた。さらにAZMのラ・ミスティカ狙いをキャッチし、開脚ドライバー。最後はカミゴェ式フロントキックから旋回式スタークラッシャーを決めて死闘に終止符を打った。
上谷は試合後のマイクで「ベルトってすっげぇ重てぇなぁ。でも沙弥様さぁ、まだまだ成し遂げなきゃいけないこといっぱいあるから、ここでお前に止められるわけなんて、いかなかったんだよ」と話すと、AZMは「上谷をプロレスで超えたかったけど、負けた。でも、もう泣かないから。上谷がスターダムを引っ張ってるのはわかるけど、AZMがお前を超えなきゃいけないんだよ! ずっとお前がトップのまんまのスターダムなんか面白くねえんだよ。絶対に上谷から勝つのはこのAZMだから持っとけよ」と言い返してリングを去った。
その後、今年の5スターGPを制した同門HATEの渡辺桃がリングに登場。「上谷、2冠チャンピオンおめでとう。お前が2冠チャンピオンになって、私がここに来た理由、分かるよな。STRONGと赤いベルト、私が2つとも取ってやるから、挑戦させてください」と次期挑戦を直訴。上谷も「もちろんだよ。5スター覇者の、そんな桃と戦えるの2冠かけて、楽しみにしてるよ」と承諾。11月3日大田区総合体育館大会での対戦が“内定”した。
上谷は前日26日にはTBS系「ラヴィット!」で羽南とスペシャルマッチを披露。“地上波23年ぶりの女子プロレス生中継”として大きな話題となった。上谷は試合後のマイクの最後に「今年に入ってずっと、たくさんの人にプロレスを見てもらうって言い続けて、その夢が昨日かなって。まだまださらに沙弥様は、これからさらなる目標…お前らを東京ドームまで連れてってやるよ!」と絶叫。後楽園ホールには上谷コールが響き渡った。