10月5日に神奈川・横須賀アリーナで開催されるムエタイのビッグイベント「Shimizu presents BOM OUROBOROS 2025」で、ヌンプーシン・コーウィティチャイ(タイ)とWBCムエタイ世界ライト級(-61.23キロ)王座決定戦3分5回を戦うのがONEでも活躍中の吉成士門(21=エイワスポーツジム)。大会に向けての意気込みを語った。
-前回8月のONEフライデーファイツ(FF)ではペットンローから3度のダウンを奪ってTKO勝ちしました
「イメージ通りの動きができたと思います」
-対戦したペットンローは実績のある選手を倒している有望株でしたが、攻撃面などで危ないと感じたものはありましたか
「全て想定内だったので焦ることはなかったですね。圧力は本当に半端ないなというのはありましたが、それ以外は特に問題なく、自分はいなしたりして試合を進めることができたのかなと思います」
-キャリアの中でいつぐらいから落ち着いて試合できるようになったんですか
「プロデビューの時から自分は変わってないと思います。これはアマチュア時代の経験が大きく、プロルールもたくさんやってきましたし、アマチュアのルールでも100戦近くやってきたので、そういった経験が今、活きていると思います」
-士門選手の試合の前に奥脇竜哉選手もいい勝ち方をしたことの影響はありましたか
「同じ大会にジムの仲間が出ても、結局は自分の試合なんでいつも意識はしないようにしています」
-竜哉選手が先にKOボーナスも獲得したことも全然意識しなかったですか
「もともとKOボーナスを取りたいとは思っていましたが、試合中に意識することはなく、試合後にKOボーナスが出ることを伝えられて笑みが出ましたね(笑い)」
-良い勝ち方してタイでの評価はどうでしたか
「日本での試合とタイでの試合だと、タイ人の評価も変わってくると思います。僕はONEでは両方で結果を残しているので、評価は高いというふうに聞いてます。試合後にファンから声をかけられることも多くなりました」
-現在11連勝中ですが、ご自身としてはどのように捉えてますか
「自分でも波に乗っていると思います(笑い)。ここ数戦は強いタイ人選手ばかりとやっていて、試合前の対策練習からすごくやりがいを感じています。3月に名前、実力もあるヨードレックペットを倒せたことで、改めて自分も世界に通用するというのを認識できたことは自信につながっています」
-ちなみに今回のKOボーナスは使いましたか
「物欲はありますが、まだそんなに使っていなく、もうちょっとKOボーナスをためていって車を買いたいですね(笑い)」
-今回、WBCムエタイ世界タイトル挑戦が決まり、最初にオファーを聞いた時はどう思いましたか
「ジムの仲間はみんな獲っている中で世界のタイトルを自分はまだ持っていないので、このチャンスが巡ってきてうれしいですね」
-他のメンバーが世界タイトルを持っているだけに焦りはありましたか
「自分は(タイの)プロムエタイ協会で2階級制覇していて、世間的に僕の実績は劣っているように思われているかもしれませんが、今までにこのタイトルを2階級制覇している日本人選手は誰もいないので自信になっています」
-今回の相手ヌンプーシン・コーウィティチャイに関してはどういった印象がありますか
「5ラウンド制のムエタイの試合をよくしていて、首相撲が得意なサウスポーで左ミドルをよく蹴ってくるイメージがあります。タイでは有名な選手というわけではないですけど、ラジャダムナンスタジアムでもよく試合をしている知名度のある選手です」
-どういう戦いをイメージしていますか
「(オープンフィンガーグローブではなく)久々のグローブでの戦いなので、1ラウンド目は様子を見て、効かせられそうな攻撃があったら効かせていき、KOは狙っていきたいです」
-どの技で仕留めますか
「それはちょっとやってみないと分からないのですが、例えば顔面パンチを打って入ったらそこで顔へのパンチでKOできるなと思うし、腹でもいけるなと思ったらボディを攻めに行くので、やってみて判断します。僕は最近どの攻撃でも倒せる自信が付いていて、腹でもローでも倒せると思います」
-いとこの吉成名高選手とはよく比較されると思いますが、名高選手よりも倒すことに関しては自分の方が上だと思いますか
「どうなんでしょうか。でも、オープンフィンガーグローブ(OFG)だったら自分の方が倒す確率は高いんじゃないかなと思います」
-グローブだと戦い方は全然違ってきますか? 自分としてはオープンフィンガーの方が合っていると?
「そうですね。OFGの方が自分には合っています。実際、試合では相手の攻撃が見やすいですし、当てやすいというのもありますし。あと、グローブの時よりも集中力がめちゃくちゃ必要なので、緊張感のある試合を楽しめます」
-今回、奥脇竜哉選手が防衛戦、安部焔選手が王座決定戦とジムの仲間がWBCムエタイタイトルに臨むことになりました
「2人よりも一番いい勝ち方をしてインパクトを残したいと思います」
-今回ベルトを獲って、その先はどういったことを考えていますか
「やっぱりONEのタイトルを狙いたいと思います。11月の日本大会に出られるかはわかりませんが、ONE FFで勝ち続けて本戦契約をつかみたいと思います。自分の夢を実現するためには、今はとりあえず契約しないと始まらないので、ONEと本戦契約(独占複数試合契約)することが一番の目標ですね」
-どのくらいまでにタイトルマッチにたどり着きたいですか
「早ければ早い方が自分的にはうれしいです。いばらの道がさらに続くと思いますが、もう楽しみしかないですね。ONEムエタイのフライ級戦線でタイ人はもちろん、ロシア系の選手も結構活躍しているんで、本当に厳しい戦いになると思いますが、そこで自分の強さを証明したいと思っています」
-次のONE日本大会でONE初代アトム級ムエタイ世界王座決定戦への出場が決定した名高選手の存在をも超えますか
「ぜひ越えたいですね。名高よりも有名になることも目標にします(笑い)」
-では最後に会場に来てくれる方にメッセージをお願いします
「今回、地元・横須賀での試合だけに燃えてます。会場は家から近く、自分の知っている場所なので気合も入っています。自分のムエタイの技術と打撃で強さを見せて、会場にいる人たちに自分の名前を覚えてもらえるような試合をしたいと思っているので、応援よろしくお願いします!」