プロボクシング前WBO世界ライトフライ級王者岩田翔吉(29=帝拳)が約7カ月ぶりの再起戦に臨む。4日、東京・後楽園ホールでDYNAMIC GLOVE on U-NEXT36大会のセミファイナルに出陣する。エドウィン・カノ(27=メキシコ)との110ポンド(約49・9キロ)契約体重10回戦を控える。3日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、49・5キロでパスしたカノに対し、岩田は49・8キロでクリアした。
今年3月、レネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)に判定負けを喫して王座陥落して以来のリング。今回、5月から所属ジムで指導する米国人のオギー・サンチェス・トレーナー(47)とコンビを組んだ。アマ時代、元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)に勝利し、米国オリンピック(五輪)ユース代表コーチなどを務めたサンチェス・トレーナーとのタッグを通じ、岩田は「オギーさんと試合のための相手映像を見ながら話し合ったりできた。めちゃめちゃ新鮮な気持ちですね」と声をはずませた。
対戦相手のカノも今年3月、WBAスーパー、WBO世界ミニマム級王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)に5回KO負けして以来の再起戦となる。岩田は「相手は想定通りの体格でしたね。相手も気持ちを強く持って戦ってくる選手だと映像を何試合も見て分かっている。自分もその気持ちを上回る。復活するために気合が入っている」と口にした。
今年6月、自身のSNSで現役続行を表明したが「それまでは(気持ちの)浮き沈みはあった。引退もよぎる? 負けた直後はそう思っていましたね」と振り返る。試合後1カ月間はジムから離れて休養。所属ジムの本田明彦会長からの勧めでジムに戻り、同門の現WBA世界ミニマム級王者松本流星(27)のスパーリング相手を務めながら「人生は山あり谷あり。負けてまたはい上がる姿を経験できた方が人間的にも強くなれる。それをみせたい」と気持ちを固めた。
世界ランキングはWBA、WBC、WBOですべて3位。世界返り咲きへのチャンスが到来する位置にいる。岩田は「もう明日の試合に集中している。今はそこしか考えていない。良い勝ち方をしたい。勝ち方にはこだわりたいし、倒します」と自信の表情だった。