08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(38)が、出演したハリウッド映画の封切りに合わせ、秘蔵写真を公開した。WWEの「ロック様」ことドゥエイン・ジョンソン(53)の主演映画「ザ・スマッシング・マシン」が3日(日本時間4日)、全米で公開された。カナダ・バンクーバーで撮影に参加した石井は4日、日刊スポーツの取材に応じ、ジョンソンとの撮影後の写真と秘話を明かした。
同作品は日本の総合格闘技イベント「PRIDE」で活躍したマーク・ケアーを主人公に薬物依存や勝利への欲求、愛や友情を巡る闘いを描く新作ムービー。ジョンソンは主人公のケアー役、ライバルのイゴール・ボブチャンチン役にはプロボクシング4団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(38=ウクライナ)が務め、石井はエンセン井上役を担当していた。
撮影現場での写真を公開した石井は「こちらからは写真撮影はお願いできない立場。でもDJ(ドゥエイン・ジョンソンの愛称)から写真撮影しようと言っていただいて。本当に優しい人物なのだなと思いましたね」としみじみと感謝の言葉を述べた。写真は急きょスタント担当ディレクターに撮影してもらったそうだ。
知人の俳優から「多忙なDJの時間を無駄にするようなNGは出すな」と指摘された石井はプレッシャーの中で撮影に臨んでいたという。大きな重圧が表情に出ていたのか、ジョンソンと隣で並んだ撮影シーンの合間に「声を掛けていただいた」と明かした。「それでリラックスできました。本当なら一生を懸けて共演するような俳優と1回目にもかかわらず運良く共演できたことは大きな財産です。今はアクションやカメラワークを勉強しているので、映画を観た後、もっとこうしておけば良かったと思うこともありました」と振り返った。
まだ日本での公開は正式決定していない。9月のベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、ベニー・サフディ監督が銀獅子賞(監督賞)を受賞。同中旬にはトロント国際映画祭でもプレミア上映されて大絶賛する観客が続出するなど、早くもオスカー候補の呼び声が高い。
石井は「みなさんに、1人でも多く方にみてもらいたいですね。PRIDEという日本の格闘技が舞台でもありますし、自分はこの映画に出演できたのも幸せなこと。日本でも早く公開されてほしい」と待ち望んでいた。