<プロボクシング:DYNAMIC GLOVE on U-NEXT36大会>◇4日◇東京・後楽園ホール
前WBO世界ライトフライ級王者岩田翔吉(29=帝拳)が再起戦を飾った。WBO世界ミニマム級12位エドウィン・カノ(27=メキシコ)との110ポンド(約49・9キロ)契約体重10回戦に臨み、7回3分0秒、KO勝ちを収めた。
序盤から丁寧にボディー攻撃を続け、左ボディー、ワンツー、右ボディーアッパーなど多彩なパンチで追い詰め、最後は同回に距離を詰めてみ右ボディーをねじ込んで仕留めた。今年3月に世界挑戦したばかりの世界ランカーをKO撃破した岩田は「ボディーは何発も効かせていた感触があった。復帰戦で勝って復活できてすごくうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
試合前最後のスパーリングで右拳を痛めていたという。カノ戦は顔面より衝撃度の少ないボディーを狙ったという岩田は「ちょっとだけ不安なところがあったので右はボディー中心だった。相手もメキシカンハートで気持ちが強かった。細かいパンチをもらったところも反省点ですね。まだ完成形ではないし、もっとできると思う」と貪欲な姿勢を示した。
今年3月、レネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)に判定負けを喫して王座陥落して以来のリングだった。今年5月から所属ジムで指導する米国人のオギー・サンチェス・トレーナー(47)とコンビを組んだ。アマチュア時代、元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)に勝利し、米国オリンピック(五輪)ユース代表コーチなどを務めた同トレーナーとのタッグで心機一転の再起戦だった。
試合前、所属ジムの本田明彦会長からカツを入れられたも大きな刺激になったと明かした。岩田は「最後のスパーリングで『何も変わってないじゃないか』とめちゃくちゃ怒られた。それで気合が入って闘争心に火をつけてもらった。本当に自分の良いところを消すのが違うと思っていて。工夫して実戦で出すことが課題」と気持ちを引き締めてた。王座返り咲きへ、まずは再スタートを切った。