【ボクシング】帝拳ジム興行で「動くICU」ドクタカー&救急科専門医、救急救命士配置

4日のボクシング興行に配備された日本医科大付属病院のドクターカー

4日、東京・後楽園ホールで開催されたプロボクシング興行DYNAMIC GLOVE on U-NEXTで新たな選手安全対策体制がスタートした。

3日に同興行主催の帝拳ジムから「帝拳セーフボクシング・プロジェクト」の発足が発表。後楽園ホール近接に位置する名門・日本医科大付属病院の高度救命救急センターの「ドクターカー」が会場1階にある駐車場に配備された。日本ボクシングコミッションのリングドクターとともに、リングサイドには救急科専門医と救急救命士2人の計3人が陣取った。

同病院の公式サイトなどによると、ドクターカーはエックス線撮影、超音波診断の装置が搭載され、体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)も使用可能。手術を含めた「病院前救護活動」ができる。同病院では「動くICU(集中治療室)」と表現されているという。ドクターカーで医師が現場にいることで救急隊が現場到着から病院搬送までかかる時間よりも平均27分も早く医療の直接介入が可能になるという。

8月2日、東京・後楽園ホールの主催興行で2選手が死去するというリング事故が起こったことを受け、9月6日に予定した主催興行「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」を延期。プロモーション独自の医療体制の整備に着手していた同プロジェクトだった。今後、日本プロボクシング協会とも意見交換しつつ、都心部で開催される全興行に適応を拡大することも目標に掲げる。興行後にはタイトルマッチのために来場していた大橋ジムの大橋秀行会長もドクターカーを視察するなど、同プロジェクトは広がりをみせている。