【ボクシング】“横浜のタイソン”田中空V1防衛成功 元アジア統一王者佐々木尽から挑戦表明

坂井を破り防衛に成功した田中は勝ち名乗りを受ける(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:フェニックスバトル144大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

東洋太平洋ウエルター級王者・田中空(24=大橋)が初防衛に成功した。同級3位の元日本同級王者・坂井祥紀(34=横浜光)の挑戦を受け、6回2分13秒、TKO勝ち。1回から前に出ると坂井のパンチをガードで止めると、次々と右ストレートを強振。4回には右ストレートで相手の左目上を切り裂くと5回終了時の途中採点でも50-45とリード。6回も攻撃の手を緩めずに接近戦で強打を打ち込み続けると、坂井の左目上カットが深くなってドクターストップ。規定によりTKO勝ちとなった。

過去47戦でKO負けのない元日本王者の坂井を攻略した田中は「(坂井は)芯に当てさせないディフェンスがうまかった。ディフェンスを練習してきて、いつもよりもらわなかったもっと確実にもらわないようにディフェンスを覚えていきたい」と初防衛成功にも、謙虚に振り返った。

試合後にはリングに上がってきた元東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級統一王者佐々木尽(24=八王子中屋)から挑戦を表明を受けた。今年6月、WBO世界同級王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回KO負けを喫して日本人初の世界同級王座獲得を逃した佐々木から「待ってろ、田中空!」と伝えられた田中は「自分も佐々木尽選手とやれるぐらいまでレベルが上がったんだなと。お互い上を目指しているので、あとは(大橋秀行)会長にお任せします」と前向きな姿勢をみせた。

大橋会長は「空は6月の王座決定戦後、スパーリングでディフェンスが格段に、見違えるぐらいによくなった。それが試合でもスパーリング通りできたし急激に伸びた」と高い評価を口にした。さらに佐々木との国内ウエルター級頂上決戦ついても「それは必然的にそうなると思う。2人は2、3回と戦って切磋琢磨する関係。来年のみんなが望むカードの興行で」とコメント。来年5月、東京ドームで対戦を約束する井上尚弥(32=大橋)-中谷潤人(27=M・T)戦のアンダーカードになる可能性を示唆した。

アマチュア時代から“横浜のタイソン”と呼ばれてきた田中は「(大橋会長の高評価は)うれしい。でもまだまだこれではダメだと思う。もっとレベルを上げて頑張りたい。全体的にスピード、パワーも世界レベルにはまだまだ。しっかりレベルを上げたい。今後の試合を1つ1つクリアしていき、世界王者を目指して頑張る」と貪欲な姿勢だった。