プロボクシングWBA世界スーパーライト級1位平岡アンディ(29=大橋)が来月の世界初挑戦に備え、万全の調整ぶりを強調した。11月14日(日本時間15日)、米フロリダ州マイアミのカセヤセンターで同級王者ゲーリー・ラッセル(29=米国)に挑む。28日に横浜市内の所属ジムで練習を公開し、シャドーボクシングなどで体を動かし、コンディションの良さをうかがわせた。
8月にプロ戦績16勝(11KO)のゼミラー・ダモラ(米国)、今月から27勝(23KO)無敗のファン・ルイス・アルダナ(メキシコ)を日本に呼び、スパーリングを重ねてきた。元日本ウエルター級暫定王者小畑武尊(27=ダッシュ東保)、同門となる日本同級12位野上昂生(24)とも拳を交え、総スパーリング数は90ラウンドに到達。平岡は「ここまでうまく調整できている。あと何回か、スパーリングできればと思う。体力面も含め、万全です」と口にした。
今年3月、ホセ・ヴァレンズエラ(メキシコ)を判定で下し。新王者となったばかりのラッセル対策について「最近は動画を見ていないが、この世界戦が決まる前からずっと観ていた。今は自分のベストパフォーマンスを考えてトレーニングしている。うまく(ラッセルを)コントロールするイメージはできている」と言葉に力をこめた。
24年9月、イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)との同級挑戦者決定戦で9回TKO勝利し、次期挑戦者としての権利を得た。約1年2カ月ぶりのリングに向けて準備万端だ。平岡は「この世界戦に向けてトレーニングすればしっかりと勝てると思う。世界王者はボクシングを始めてからの夢。この3年ぐらい、世界王者になることを考えてトレーニングしてきた。この3年は修行に行くような気持ちで。世界という1つに集中してやってきた。余計な力は入っていない」と手応えを示した。
大橋ジム移籍前の約1年間の米ボクシング修行を経験。19年11月、20年10月と米ラスベガスで2試合を経験している。3度目の米リングとなるため、必需品を問われると「サトウのごはんですかね」と笑顔。多めに15日分ほど持参し、減量に生かすという。
平岡を指導する父ジャスティス・コジョ・トレーナー(62)は「すごく圧力をかけているが崩れない。すごく成長している。200%ぐらいの負荷をかけても大丈夫。今までできないことができるようになってので怒ることがなくなった。アンディが言われたことができて、私から言うことがなくなっている」と手応えを示した。
平岡は92年4月の平仲明信以来、約33年ぶり4人目の日本ジム所属の同級世界王者を狙う立場にある。所属ジムの大橋秀行会長(60)は「この階級はチャンスをつくることが大変だった。今、4団体でこの大変さだったから2団体だったことはもっと大変だったろうと。相手のチャンピオンは怖い選手であることは間違いないが、単調になる時があるのでつけ込むチャンスはある。このままマイアミで平仲さん以来のスーパーライト級の世界王者になる自信が増している」と順調な調整ぶりに目を細めていた。