【GOAT】那須川龍心バックキックKO、観戦した天心は「切磋タクマ」「タクマしくなった」

試合後のマイクでアピールした那須川龍心

<GOAT:後楽園大会>30日◇東京・後楽園ホール

新キックボクシングフェス「GOAT」(11月1日午後4時からテレビ東京系列全国6局ネットで放送)が後楽園ホールで行われた。

メインイベント(第7試合)のRISEルール53.5キロ契約3分3回延長1回に那須川龍心(19=TEAM TEPPEN/ISKA K-1ルール世界ストロー級王者、第3代RISEフライ級王者)が登場。強豪チャラームダム・ナヨックエータサラ(21=タイ/22年度ムエタイ年間最優秀選手賞、元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者、チャンネル7スーパーバンタム級王者)を相手に1回1分38秒、ボディへの後ろ回し蹴りで圧巻のKO勝ちを果たした。

龍心は1回からジャブ、ワンツーを小気味よく放ち、まず左のアッパーで最初のダウンを奪取。直後に後ろ回し蹴りを突き刺して、わずか98秒で試合を終わらせた。

試合後の会見には観戦していた兄の天心も同席。仲の良い兄弟の爆笑トークが繰り広げられた。以下、試合後の那須川兄弟の主な一問一答。

-試合の感想を

天心「地上波映えする試合をしてくれたなって思います。ちゃんと仕事をやってくれてたし、自分のやることをやってくれたから。あとはもう、いい素材は提供しているので、しっかり編集したりとか世に出すのは運営の仕事かなと思います。こっちもプロなんでね。って(龍心が)言ってました(笑い)」

-龍心選手はこういうフィニッシュはイメージしてましたか

龍心「やっぱり地上派なんで分かりやすく。細かい技術で倒しても、玄人のファンの人からしたらすごい良い内容って思われるかもしれないですけど、分からない人からすると、何がどうなっているの分からないので。すごい派手な技で倒したいとは思ってました」

-とはいえ相手も元ラジャ王者の強豪で、簡単にはいかないと思いませんでしたか

龍心「今回、練習からすっごい調子が良くて。減量も練習も。本当に謎の自信があったんです(笑い)」

-天心選手は最近の龍心選手を見て感じることはありますか

天心「すごい自信といいますか、まだ右も左も分からなかった状況から、すごい人に見られるっていうことを分かってきたっていうのがあるので。戦い方もそうですし(動きの)一個一個に躍動感だったり、華がついてきたなっていうのはありますね」

-龍心選手は今日の結果をふまえて、これからのご自身の目標は

龍心「THE MATCHが終わった時点でキックボクシングの盛り上がりは徐々に下がってきつつある現状で。そこをどう自分が変えるか。自分が変えていかないといけないと思いますし、本当にその責任を背負っていかないといけないなっていう、他の選手にはできないと思うので。自分がやっていかないといけないっていうのがあります」

天心「(龍心からマイクを奪い)変えるにはどういうふうにやれば変わっていくと思いますか?」

龍心「こういう地上波だったり、他のテレビだったり、そういう一般の層に届けていかないといけないっていうのはあるんで。だから自分ができることを本当に探していくしかないというのがありますね」

-天心選手から見て、キックボクシングを龍心選手に任せられそうですか

天心「いや、本当に彼しかいないっていうのを最近の活躍を見ると思います。弟だからどうとかっていうよりは、人に見られるっていうことを意識しないといけないので。ただ『応援してください』『ありがとうございました』『試合しますんで』だと(キックボクシングが)広がらないし。野球、サッカー、盛り上がってますけど、そういういろんな盛り上がってるスポーツがある中、キックボクシングをやってるっていうところを見せないと応援してもらえないと思うんで。だから完璧じゃなくてもいいんで、しっかりと人間味っていうものを見せてほしい。龍心だけじゃなく、格闘技やってる選手みんなにそう思っています」

-龍心選手は今回良い勝ち方をして、お兄さんのWBC世界戦につなげたいという意識はありましたか

龍心「それが全くなくて(笑い)。つなごうと思ってはなくて。けど、こういうので刺激になってくれたらいいかなっていうのもありますし、やっぱ負けて那須川家の雰囲気が下がっちゃうのもアレなんで。こういう形でつなげられたのは良かったです」

-天心選手は龍心選手以上のKO勝ちを見せると

天心「もちろんじゃないですか。当たり前ですよ。バックキックで? やっぱり記憶がなかったら蹴ってもOKですよね(笑い)。まあそれは冗談ですけど、しっかりとつないでくれましたし。やっぱり毎回、毎回、試合をするたびにお互い強くなっているっていうのを確認できるんで。そういうところの切磋琢磨(せっさたくま)っていうのはあります。相手が(井上)拓真だからじゃなくて。本当にタクマしくなりましたね(笑い)」

-天心選手の19歳の頃と比べて龍心選手はどうですか

天心「19歳の時は俺どうだったんだろうな? でもなんか僕が活躍してるのを見てるので、例えばKOで勝ったりとか、地上波に出たりとか、恋愛リアリティーショーに出たりしたとて、だからなんだっていう感覚なんですよ。普通この年齢だったらチヤホヤされて、ちょっとこうてんぐになったりすると思うんですけど。僕を見てるから全然そういうのないんですよ。だから良い部分もありつつ、もうちょっと弾けて欲しいなとも思ったり。まあ19歳でここまで来れるとは想像してなかったです。やっぱ僕の弟なんで、来年20歳になるんで。来年は、メイウェザーに勝ってほしいなって思います」

-龍心選手はこの大会に出ることによってRISEの選手に言われたりもしていますが

龍心「強くなるのももちろんですけど、本当にそれだけじゃダメだっていうのは見てて思いますし。強くなりたいですけど、盛り上げていかないといけないと思いますし。そういう部分でこのフェスというか、大会に出ることを決めたので。本当に他の選手にはできないことだろうなと思いますね」

天心「文句言われてるんだ。いいじゃん(笑い)。やっぱり村の住人ですから、みなさん。格闘技村でずっとやってると外が見えないじゃないですか。村を大きくしていかなきゃいけないんですよ。いろんなエンターテインメントがあるし、格闘技でキックボクシングを見る、やるっていう母体を増やさなきゃいけないんで。その役割を彼がやってるっていう、ちょっと皆さんに理解してもらいたいなと思います」

〈GOAT全試合結果〉

▼第7試合 RISEルール53.5キロ契約3分3回延長1回

○那須川龍心(TEAM TEPPEN) (KO・1回1分38秒) ×チャラームダム・ナヨックエータサラ(タイ)

▼第6試合 ISKA K-1ルール世界スーパーミドル級王座戦3分3回延長1回

○ブリース・コンボウ(王者/カメルーン) (KO・2回1分53秒) ×松倉信太郎(挑戦者/team VASILEUS)

▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKルール60キロ契約3分3回延長1回

○龍聖(BRAID) (判定3-0:30-27、29-27、30-26) ×ロムイーサン・TIGER REON(タイ)

▼第4試合 KNOCK OUT-BLACKルール51.5キロ契約3分3回延長1回

○渡部蕾(KNOCK OUTクロスポイント大泉) (KO・2回53秒) ×片山魁(TEAM FOREST)

▼第3試合 RISEルール55キロ契約3分3回延長1回

○堀本祐惺(TRY HARD GYM) (判定3-0:30-27×3) ×内藤啓人(GSB大須MACS) 

▼第2試合 RISEルール53キロ契約3分3回延長1回

○相沢晟(TARGET) (判定3-0:30-26×2、30-27) ×龍太郎(VALIENTE)

▼第1試合 RISEルール58キロ契約3分3回延長1回

○歩希(いぶき、team VASILEUS) (KO・3回2分50秒) ×SAIGO(TARGET SHIBUYA)