【K-1】ムエタイの強豪石井一成が三度目の正直で頂点に「やっぱり俺にはこれしかない」

健闘をたたえる石井一成(左)と黒川瑛斗(K-1公式Xから)

<K-1:ワールドMAX2025~-70キロ世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~>15日◇東京・代々木第一体育館

第14試合で「第2代K-1ワールドGPバンタム級王座決定戦」が行われ、石井一成(27=ウォーワンチャイプロモーション)が黒川瑛斗(21=team VASILEUS)との倒し倒されの乱打戦を制し、判定3-0(28-26×3)で勝利。“三度目の正直”で同王座初戴冠を果たした。

2回に左右の連打でまず黒川がダウンを奪取。すると石井も至近距離からの強烈な左フックでダウンを奪い返した。

3回にもまずパンチを効かせたのは黒川。だが石井はふらつきながらも倒れず、直後に右ストレートで2度目のダウンを奪って勝利を決定づけた。

ムエタイの強豪として、これまでWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座、WPMF世界スーパーフライ級&フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、true4Uフライ級王座など数々の王座を獲得してきた。そしてついに、子供のころに憧れた魔裟斗が戦っていた、肘なしルールのK-1の舞台でベルトを勝ち取った。

「2年ぶりに(K-1バンタム級の)タイトルマッチで、3年前のトーナメント(初代K-1バンタム級王座決定トーナメント決勝)でも負けて終わってたので、絶対取らないと格闘技人生終われないと思って今日挑みました」という石井。「僕は20年前、魔裟斗さんに憧れて、家族でキックボクシングを始めて。絶対にK-1のベルトを巻くって決めていたので、やっと取れてうれしいです」と感極まりながら話した。

さらに石井は「2ラウンド目にちょっと(右の)目にもらっちゃって、もう目がずっと見えなくて。これやばいと思ったところ、このフックをずっと練習してたので、それを一発出したら形勢逆転できて。もうほんと練習しといてよかったなって思いました」と試合を振り返り、その後、「この試合を勝っても負けてもこれで引退しようと思ってました」と突然告白した。

そして「でもこの試合に向けて追い込んでいくうちに、みんなからの支援だったり、応援をすごい温かく受けて。練習してるうちに、やっぱり俺にはこれしかないんだなって思って。もう1回、一番を目指して頑張ってみたいと思います。K-1のチャンピオンになったからには世界最強を証明して、どんどん勝ち進んでいきますので、お父さん、お母さん、もうちょっと現役生活を応援してください」と呼びかけた。