<総合格闘技:UFCファイトナイト265大会>◇22日(日本時間23日)◇カタール・ドーハ・ABHAアリーナ
元RIZIN2階級制覇(フライ級、バンタム級)王者の堀口恭司(35=アメリカントップチーム)が9年ぶりのUFCカムバック戦を圧勝劇をみせた。フライ級11位タギル・ウランベコフ(34=ロシア)との同級5分3回に臨み、2回2分18秒、一本勝ちを収めた。UFCからは今大会パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選ばれ、ファイトマネーとは別に5万ドル(約750万円)のボーナスもゲットした。
身長170・2センチ、リーチ177・8センチのウランベコフに対し、身長5・1センチ差、リーチ12・7センチ差で劣勢の堀口は冷静だった。相手の左ミドル、左ハイの蹴り、ワンツーを回避しながら、堀口は相手の蹴りもキャッチするなど徐々に距離を詰めた。体格差を生かされ、ケージ(金網)際に詰められて、相手得意のグラウンド(寝技)の展開となっても、すり抜けて立ち上がった。
1回終盤の右フック、右ローキックで打撃のリズムをつかむと、2回に大きく踏み込んだ左フックでダウンを奪取。そのままグラウンドから右拳を振り下ろし続けた。粘るウランベコフをケージ際に追い込み、スタミナを削り続けた。何とか立ち上がった相手の顔面に強烈な右ミドルキック、右ストレートを続けてヒットさせてダウンを追加。背後に入ると、そのまま裸絞めで一本勝ちした。
9年ぶりのオクタゴン復帰で圧勝劇をみせた堀口は「とても良い気分。9年ぶりにUFCに戻ってきたから。これが俺の夢なんだ!」と満面の笑み。11位に入るランカーに実力差をみせつけた堀口は「もちろんUFCベルトが欲しいんだ。どこだ(UFC同級王者)パントージャ! 彼は俺のチームメート(同門)だけど、ボコボコにしてやる。彼のことをリスペクトしているが、ビジネスだ!」と絶叫。同じ米フロリダ州のアメリカン・トップチームに所属するアレシャンドレ・パントージャ(35=ブラジル)への挑戦に意欲をみせた。
13年10月にUFCデビューを果たした堀口は4連勝後の15年4月に当時フライ級王者だったデメトリアス・ジョンソン(米国)挑戦。勝てずに王座獲得に失敗した。その後3連勝していたものの、16年11月の試合を最後にUFCと契約満了。17年4月からRIZINに参戦した。RIZINで史上初の2階級制覇(フライ級、バンタム級)、バンタム級でRIZINとベラトール王座も統一するなど圧倒的な強さをみせつけ、今年4月には9年ぶりとなるUFC復帰が発表されていた。当初は今年6月にアゼルバイジャンでウランベコフとのUFC復帰戦が組まれたが、自身の肋骨(ろっこつ)付近の筋断裂、軟骨損傷で中止に。仕切り直しのカムバック戦だった。