【ボクシング】1年ぶり世界返り咲きへ岩田翔吉「負けたら終わり」王者ノックアウト攻略の鍵は…

練習公開を前に、写真撮影に応じる岩田と(左)松本(撮影・千葉一成)

世界返り咲きを狙うプロボクシングWBA世界ライトフライ級2位岩田翔吉(30=帝拳)が2日、東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。15日、横浜BUNTAIで同級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35=タイ)への挑戦を控え、シャドーボクシングや田中繊大トレーナー(53)との力強いミット打ちを披露。岩田は「過去最高にモチベーションがある。スパーリング数も今までで1番こなしていることは間違いない」と自信の表情を浮かべた。

王者ノックアウトはWBAミニマム級王者として16度の防衛に成功。WBA世界ライトフライ級王座も獲得し、世界2階級制覇王者となった強敵となる。岩田は「強い選手なので対峙(たいじ)してみてパワーや老獪(ろうかい)さを感じながら自分の流れが必ずもっていきたい。昨年11月から取り組んでいることをしっかりとみせて。狙わなくてもKOと自然となるんじゃないかと思う」と新たに試しているフットーワーク強化に自信をみせた。

今回から新たにコンビを組む田中トレーナーから吸収するものが多いという。岩田は「一切、足を止めないという練習をやってきた。足を止めてインファイトするのはすごく得意。そこを並行しながらフットワーク、足を使いながらパンチを出していくことを繊大さんに教えてもらっている。もともと中高ぐらいからやっていたが、プロになって8オンス(グローブ)で倒すことが先行しすぎていた。ゼロから教えてもらいました」と新たなスタイルが加わっていることを強調した。

昨年3月、レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に負けて王座陥落して以来、約1年ぶりの世界返り咲きを狙う。自在に動くサンティアゴを捕まえきれなかった反省もある。岩田は「繊大さんによく言われるけれど、動ける状態を作っておいて動かないのと、動けなくて動かないのは全然違うと。いつでも動ける状態を作りながら戦っていくことを意識していきたい」とイメージを膨らませた。田中トレーナーも「冷静に頭を使ったボクシングができればいい」と付け加えた。

岩田のWBC世界同級王座挑戦を皮切りに日本でライトフライ級の世界主要団体の世界戦が続く。4月3日にはWBA、WBO統一王者サンティアゴが谷口将隆(32=ワタナベ)と防衛戦、4月13日にはIBF王者タノンサック・シムシー(23=タイ/グリーンツダ)がセルジオ・メンドーサ(25=メキシコ)との防衛戦も発表済み。岩田は「本当に負けたら終わりだし、勝てばいろんな選択肢がある。すごくシンプルな試合だと自分の中で思っている」と強い覚悟を口にした。