世界4位の「拳闘士」増田陸「切り合いになる」15日ドネアと挑戦者決定戦

WBA世界バンタム級挑戦者決定戦に臨む増田は会見後にポーズを取る(撮影・鈴木みどり)

プロボクシングWBA世界バンタム級4位・増田陸(28=帝拳)がレジェンドと世界挑戦権を争う。15日、横浜BUNTAIで同級1位の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(43=フィリピン)との同級王座決定戦を控える。3日に東京・新宿区の所属ジムで練習を公開し、シャドーボクシングや大和心トレーナー(50)とのミット打ちを披露した。増田は「体調もボクシングの状態もすごくいい。緊張感はある。それがないとダメだし、よりよく良いパフォーマンスを出してくれるしプラスに働いてくれると思う」と口元を引き締めた。

ドネアは左フックの破壊力は代名詞と言える。一方で増田は同門の先輩、元WBC世界同級王者山中慎介と同じキレ味鋭い左ストレートが最大の武器。愛称も引き継ぎ「神の左の継承者」と言われる。ゴングが鳴ったと同時にピリピリ感あふれるムードが漂いそうな気配を感じ取っている増田は「1ラウンド、1分、1秒、目が離せない展開と勝負になると思う」と強く警戒した。

自身が着用するTシャツに日本刀をデザインしている。増田は「日本の物作りの原点だと思う。緻密な丁寧さ、そういうところに感じるものがある」と自己解説。室町時代に製作された真剣の日本刀も所持している。ドネアが宮本武蔵の精神を愛していることもあり「リングに上がれば1対1。1人の人間としてリスペクトがあるが、勝負なので真剣に向き合う。真剣の斬り合いになると思う」と集中力を研ぎ澄ませた。

ドネア戦に向けて製作したTシャツには江戸文字にデザインした「拳闘士 増田陸」とプリントした。職業欄にも拳闘士と書き込むなど“昭和”を好む増田はボクシングスタイルもシンプル。大和トレーナーも「増田のボクシングはジャブからワンツーにつなげて丁寧に無駄のない動き。ほぼ仕上がっている。毎回スパーリングのたびに成長している。試合ではもっと良いパフォーマンスが出せると思う」と太鼓判を押した。

ドネアに勝てば、23年8月に唯一の黒星を喫している現WBA世界同級王者堤聖也(30=角海老宝石)へのリベンジの機会も近づく。増田は「試合まで残り2週間、さらに研ぎ澄ませて最高の状態でリングに上がろうと思う。1回から積極的に攻撃を仕掛け、すべてのラウンドを支配するような展開に持っていきたい。理想はKO勝ち。それにこだわらずに判定でも、勝つことを1番に。自分の気持ちが試される試合。しっかりとクリアしたい」と強い決意を示した。