【ボクシング】飯村樹輝弥に世界戦の洗礼…元ボクサー夫人と二人三脚でのタイトル挑戦もTKO負け

7回、ダウンする飯村。上はオラスクアガ(撮影・山本朝陽)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇横浜・BUNTAI

WBO世界フライ級6位の飯村樹輝弥(28=角海老宝石)が、世界戦の洗礼を受けた。同級王者アンソニー・オラスクアガ(27=米国/帝拳)に挑戦し、9回1分19秒レフェリーストップによるTKO負け。プロ11戦目にして初の大舞台となったが、タイトル獲得とはならなかった。

「勝てれば何でもいい」。その言葉通り序盤から果敢に攻めたが、5度目の防衛戦となった王者に的確なダメージを与えることはできず。逆に重たい一打を浴びて体力を削られた。7回に右アッパーからの左フックでダウン。9回に強烈ボディーを受けて腰を落とすと、左フックでよろめいたところでレフェリーに止められた。

願ってもない機会だった。昨年12月、左肋骨(ろっこつ)骨折のため同戦を辞退。通常は簡単には巡ってこない世界舞台だが、今年1月に再オファーが届いた。「自分は運がいい」。セコンドにもついた元ボクサー真成美夫人と二人三脚で挑んだが、壁は高かった。

日出高(現目黒日大高)-日大と名門を進み、日本王座、東洋太平洋王座と実績を積み重ねてきたが、今回の相手はレベルの違う強敵。1月初旬から調整のギアを上げるために妻子と離れ、1人暮らしで研さんを重ねた。「やります」と闘志十分だったが初挑戦は跳ね返される形で終わった。

〇…5度目の防衛に成功した王者オラスクアガは「記念指輪」ゲットを喜んだ。V5防衛を記念し、WBOからチャンピオンリングが贈呈されることになっており「まずはWBOのリングをいただき、おいしいステーキをいただき、ジムに戻って練習する」と満面の笑み。同級最強と言われているだけに、今後は王座統一を狙っている。「もっとベルトを増やしたいし、4団体統一もしたい。目標を達成するとより大きいものが欲しくなる。このまま勝ち進んでいきたい」と自信の笑みを浮かべた。

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