ボクシングWBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位中谷潤人(28=M・T)が先月末に他界した「祖父」にビッグマッチ勝利をささげる。5月2日、東京ドームで4団体統一同級王者井上尚弥(32=大橋)に挑戦する。17日、約1カ月間にわたる実戦合宿のため渡米した。米修行時代からお世話になったルディ・エルナンデス・トレーナーの父ロドルフォさんが2月28日に93歳で死去。15歳から始めた米修行で公私ともに支えてくれた「おじいちゃん」のために勝利を誓った。
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約1カ月間、米ロサンゼルスで実戦トレーニングを中心とした合宿に入る中谷は今月初旬、既にロサンゼルスを訪問していた。2月28日、15歳から師事するエルナンデス・トレーナーの父ロドルフォさんが他界。お別れのあいさつをするためだった。2月28日に死去の連絡を受け、すぐに渡米したとし「ロサンゼルスでおじいちゃんにお別れしてきました」と明かした。
井上戦を応援するために来日する計画もあったそうだ。15歳から単身で米修行した時、エルナンデス家に居候。公私ともにお世話になった存在だった。ロドルフォさんを「おじいちゃん」と呼んでいた中谷は「ルディ(エルナンデス・トレーナー)が、この試合にも連れてきたい、と伝えてもらっていた。そこで亡くなってしまった…」と残念そうな表情。ドーム応援がかなわなかった「祖父」のため、中谷は「良い報告できるように頑張りたいと思う」と決意を新たにした。
今月、エルナンデス・トレーナーがWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(27=米国)の陣営として来日しており、合宿前から井上戦に向けた話し合いを進めていたという。出発前日にも同トレーナーらと食事したという中谷は「ルディと会う機会が多くて共有する時間も取れた。合宿に入る前にイメージして、想定して体をつくり、スパーリングも意識できている。米国でより濃く集中し、完璧に仕上げたい」と気合。亡き「祖父」に勝利を届けるため、米国で研さんを積む。【藤中栄二】