2021年に日本人初の世界選手権金メダリストとなったプロボクシングWBC世界スーパーフライ級1位坪井智也(30=帝拳)が30歳初戦となるプロ転向4戦目を迎える。
11日、東京・両国国技館で同級6位の元WBC世界ライトフライ級王者ペドロ・ゲバラ(36=メキシコ)との同級10回戦を控える。4日には東京・新宿区の所属ジムで練習を公開。田中繊大トレーナー(54)とのミット打ちなどを披露した。
昨年11月、元WBC世界同級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)を8回TKOで下して以来、約5カ月ぶりのリング。前回に続き、2戦連続で元世界王者との対決となる。ゲバラは43勝(22KO)5敗2分けと経験豊富。スーパーフライ級でWBC同級暫定王座も獲得した元2階級制覇王者となる。坪井は「ゲバラ選手は戦績がたくさんあって戦術も多くて素晴らしいボクサー。その中で僕の戦略ではめ込めるところはある。10回すべて試合しきること、僕の中で課題としているところが何個かある。しっかりと克服できる姿をみせたい」と意気込んだ。
その課題の1つとして強いパンチを打ち込むことを挙げた。「全体的にKOに対してこだわりはない」と前起きし、所属ジムのトレーナーとなる田中氏、カルロス・リナレス氏(37)と「1つの武器として」強打を磨いてきたという。坪井は「それを要所要所で出していきたい。あとは細かいガード。よりもらわなければ相手の心も折れてくると思う」と説明した。
昨年3月に2回TKO勝利でプロデビューした時と同じ両国国技館でプロ転向4戦目を迎える。思い出ある会場でもあり「去年3月デビューして1年ぐらいでここまで来られてうれしく思う。今年初めの試合がデビューした両国。何かうれしく思う」と感慨深げだ。
世界ランキングではWBA5位、WBC1位、IBF10位、WBO3位と上位に入っている。次戦で世界挑戦&奪取となれば、元世界4階級制覇王者田中恒成と並ぶ国内最速となるプロ5戦目での世界奪取となる。「しっかりとこの試合を勝って次のステップを踏みたいと思う」と自信に満ちた表情を浮かべた。
3月25日には区切りの30歳を迎えた。「プロデビューして1年でここまでこさせてもらったのはチームのおかげ。その感謝の気持ちを忘れず、精いっぱい楽しんで頑張りたい」と三十路(みそじ)初戦に向けて静かに燃えていた。