那須川天心「前とはイメージ変わる」15歳からパンチ技術を学ぶ元帝拳ジムトレーナーと再コンビ

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦に向け、会見に臨む那須川(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBC世界バンタム級2位那須川天心(27=帝拳)が本心解放モードで強敵レジェンドと世界挑戦権を争う。

11日、東京・両国国技館で元2階級制覇王者で同級1位のフアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)と同級挑戦者決定戦を控える。8日に都内のホテルで会見し、不利予想の声にいたずら心を込めた本音で反応した。昨年11月に井上拓真(30=大橋)との同級王座決定戦でキャリア初黒星を喫した悔しさを胸に不退転の決意と覚悟を示した。

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初黒星から約5カ月。エストラダと世界挑戦権を懸けたリングが迫る那須川にいつもの笑顔はなかった。ピリピリ感を漂わせ、勝利への渇望があふれ出た。

「腹をくくっている。必ず勝つ」

海外のブックメーカー(賭け屋)のオッズは僅差ながらエストラダが優位。英大手ウィリアムヒルではエストラダ勝利に1・80倍、那須川勝利に2・00倍がついた。海外の実績と知名度を考慮すれば不利予想は想定内も、那須川はいたずら心を込めた本心で言った。

「復帰戦でやる相手ではないと言われるが勝つか負けるか分からない。予想なんてものはでたらめ。そんなのくそ食らえであっかんべーです」

10日の前日計量に向け、残り1・5キロと減量も進む。無駄なものがそぎ落とされ、心身ともに研ぎ澄まされた。エストラダと並び立った那須川は勝負師の顔そのもの。15歳からパンチ技術を学ぶ元帝拳ジムトレーナーでGLOVESジムの葛西裕一会長(56)とのコンビを組むなど“原点回帰”してきた。

「前とはイメージは変わると思う。本当に試行錯誤しながらやっている。変わらなきゃ意味がない」

23年4月8日にボクシングデビューしてから、この日で3年が経過した。

「ボクシングはいろんな経験させてくれる。初めて負け、思ったようにいかないことが多い。想像していたよりもはるかにでかいが、逃げていても何も起こらない。とても強い生きがいを感じる」

もう復活への準備は整っている。【藤中栄二】