2021年に日本人初のボクシング世界選手権金メダリストとなったWBC世界スーパーフライ級1位坪井智也(30=帝拳)が“世界前哨戦”へ、自然体を貫いた。30歳初戦となるプロ転向4戦目として11日、東京・両国国技館で同級6位の元世界2階級制覇王者ペドロ・ゲバラ(36=メキシコ)との同級10回戦を控える。10日には都内のホテルで前日計量に臨み、両者そろって200グラム少ない51・9キロでクリアした。
スムーズに減量が進んだと言い「すごくすんなりと落ちました」と手応え。43勝(22KO)5敗2分けと経験豊富なゲバラと約7秒間のフェースオフ(にらみ合い)も展開し「すごく紳士な人でしたね。強いのだろうなという感じがある。目を見れば大体、分かる」と警戒した。一方で戦略家の坪井らしく準備万全でもあり「自分の中である程度、こうしてくるだろうという想定と準備はできている。支配をして楽しめるかなと思う」と自信の笑みを浮かべた。
昨年11月、元WBC世界同級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)を8回TKO撃破して以来、約5カ月ぶりのリング。2戦連続で元世界王者狩りのミッションとなる。米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(階級の壁を超越した最強ボクサー)ランキングで4位に入る3団体(WBA、WBC、WBO)統一同級王者でジェシー・ロドリゲス(26=米国)をターゲットとしている坪井には負けられない舞台だ。
坪井は「いつも通りにたのしく、坪井智也らしいボクシングできたらぐらいですね。みなさん期待してくださるのはうれしいことですけど、僕自身、やりたいことを全部楽しんで出せればそれが面白いなと思ってもらえる結果になっている。とりあえず楽しんで、感謝して頑張りたい」と最後までリラックスしていた。