昨年5月に世界初挑戦したプロボクシングIBF世界スーパーフェザー級9位力石政法(31=大橋)が約11カ月ぶりの再起戦に臨む。13日、東京・後楽園ホールの所属ジム興行フェニックスバトル154大会で、WBAアジア同級王座(日本未公認)を保持するリト・バデナス(25=フィリピン)との60キロ契約体重8回戦を控える。12日には東京・水道橋で前日計量に臨み、59・1キロでパスしたバデナスに対し、リミットでクリア。力石は「全体的に減量はきつくない。完璧に仕上がりました。1日でも早く試合をしたいと思っていた」と自信の表情を浮かべた。
昨年5月、エドアルド・ヌニェス(メキシコ)とのIBF世界同級王座決定戦で判定負けして以来のリング。試合前から痛めていた左肩の修復手術を受けた。
力石は「前回は本当の自分をお見せできなかった。悔しくて歯がゆい面がずっと残っていた。毎日、試合終わってからいろいろありましたけど、試合のことは忘れたことはない。モヤモヤした気持ちが残っていた。明日、本当の力を出して、そのモヤモヤをなくしたい」と気合を入れ直した。
対戦相手となる地域王者バデナスは24年4月から7連続KO勝利中と好調をキープしている。力石は「相手は良い体つきしていた。連続KOしている勢いある若い選手。格下と思っていない。前回(の世界挑戦)ぐらいの緊張感かといえば、そこまでではないが、すごくリラックスして練習もできました」と手応えも口にした。
ジム移籍3戦目は世界再挑戦に向けたリスタートのリング。力石は「内容のある勝ち方にはこだわりたい。KOで倒することにこだわりたいが、そうすると隙が出るので、そこを狙われてもらってしまう可能性がある。そこは臨機応変に慎重かつ大胆にいけたらと思っています」と静かに闘志を燃やしていた。
指導を担当する元日本スーパーフェザー級王者岡田誠一トレーナー(44)は「左が打てるようになった。明日はいい試合して世界につなげたいですね」と期待を寄せていた。【藤中栄二】